注射の刺入角度がポイント!皮下・皮内・筋肉注射の手順とコツ

こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。

今回は、皮下・皮内・筋肉注射の手順とコツについてお伝えします。

患者さんに行う治療の中には、注射による処置などがあります。

注射の中には皮下注射や皮内注射などの種類があり、目的に合わせて方法が選択されます。

注射は方法に合わせて刺入角度を覚えておくことがポイントです!

皮下・皮内・筋肉注射の目的

経口与薬では薬物の作用が無効になる場合に投与を行うため

皮下・皮内・筋肉注射の必要物品

  • 処方箋
  • 薬剤
  • シリンジ
  • 注射針
  • アルコール綿
  • 廃棄容器(針用)
  • 手袋

皮下・皮内・筋肉注射の手順

皮内注射

1.注射部位(前腕内側)をアルコール綿で消毒する

2.注射針の刃面を上むきにして皮膚をすくうように添わせ2〜3mm刺入する

3.刺入後は針を動かさないようにして薬液を注入し、膨隆を作る

4.注入が終わったら針を抜いて、アルコール綿で漏れた薬液を拭く

筋肉注射

1.注射部位(中臀筋)の消毒を行い、利き手で注射器を鉛筆を持つようにして刺入する

POINT刺入角度は90度垂直で手を固定させる

2.薬液を注入する前に、神経や血管に刺入していないか確認する

3.薬液を注入し、終わったら抜針する

皮下注射

1.注射部位(上腕)をアルコール綿で消毒する

2.利き手で注射器を把持して、皮下組織をつまんだ状態で刺入する

POINT刺入角度は20〜45°の角度で刺入する

3.薬液を注入する前に、神経や血管に刺入していないか確認する

4.薬液を注入し、終わったら抜針する

皮下・皮内・筋肉注射の観察項目

薬物

薬物の効果、作用、副作用の有無

疼痛

刺入部位の疼痛の有無

出血

刺入部位、皮下出血の有無

皮下・皮内・筋肉注射のポイント

皮下・皮内・筋肉注射は注射部位の選択と刺入部位の角度がポイントになります。

手技によって刺入角度が異なるため、しっかり押さえておくことが大切です。

また、刺入後は神経や血管内に刺入していないか確認することが必要です。

私も新人の頃は刺入角度が合っているのか自信がない時もありました。

刺入角度をしっかり理解して刺入部を固定しながら行うことが大切です。

それぞれの手技をしっかり押さえておきましょう!

安全に皮下・皮内・筋肉注射を行うために

注射と言っても・皮下・皮内・筋肉などの種類があり、目的に合わせて選択が行われます。

注射を実施する時には、処方箋でダブルチェックを行い確認するようにしましょう。

また、実施注だけでなく実施後も副作用の出現や効果の程度などの観察が必要です。

安全に行うために、刺入部位と刺入角度をしっかり押さえておきましょう!

注射についてもっと深く学びたい人におすすめの参考書

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★TOMO★

★TOMO★

看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/