病院で働いていると消毒薬やゴム手袋などの化学製品や薬剤に触れることが多く、手が荒れてしまったという人も多いと思います。
特にアルコール消毒薬などは感染予防のために必要な処置なので、使用する頻度も多く手荒れの原因になってしまいますよね。
患者さんのケアなどで手を使うことが多い看護師ですが、手荒れの悩みを抱えている人もいると思います。
今回は看護師が実践している手荒れ対策について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
看護師が手荒れをしてしまう原因
看護師は特に薬品や化学薬品に触れる機会が多いですが、看護師でなくても手荒れの症状は見られますよね。
寒くなり乾燥がひどくなると手荒れを起こしてしまう人など、症状も人それぞれです。
手荒れの原因とは、どのようなものがあるでしょうか。
・水仕事
・ものに触れる機会が多い
・自律神経の乱れ
・ケア不足
・アレルギー
主に手荒れの原因は水仕事によるものが多いですが、これは人間の皮膚にある皮脂や手の油分を奪ってしまうことにより手荒れが生じてしまうのです。
特に看護師はケアのたびに手洗い消毒を繰り返すため、手の油分が奪われてしまい手荒れの機会が多くなってしまうのです。
またものに触れる機会が多い人も物を触ることにより、手の油分が奪われて手荒れに繋がるのです。
そして手荒れに関係がなさそうに思える自律神経も原因となっており、ストレスや不規則な生活、バランスの悪い食生活を送っていると、体の血行が悪くなってしまい皮膚に必要な栄養素や酸素を指先にまで届かなくなってしまうからです。
アレルギーとありますが、これは手荒れを防ぐためのゴム手袋などを装着することにより、アレルギー反応が起きて手荒れをしてしまうというものです。
看護師はゴム手袋を使う機会が多いですが、ゴムアレルギー体質でなくても手袋に付着しているパウダーなどで手荒れを起こす人もいるようです。
手荒れが起きている原因は分かりましたが、手荒れと乾燥は違う症状なので手荒れの状態について見ていきましょう。
手荒れの初期状態は自覚がない人がほとんど
手荒れと皮膚の乾燥は似ていますが、実は少し違うところもあります。
手荒れの状態は初期、進行、重症、最重症の4段階に分かれているので、それぞれの症状に合わせて対処することが必要です。
・初期状態
指先に微かなカサつきを感じ始めますが、手荒れと感じずに放置する人が多いです。この段階でケアなどを行えば改善することができます。
・進行している状態
指先だけでなく手の皮膚が硬くゴワついてひび割れが悪化して小さく出血する部分も現れてきます。
・重症な状態
乾燥がひどく赤く腫れ上がっている場合もあり、かゆみが発生してひび割れ部分から出血する部分が多くなります。
・最重症な状態
かゆみや痛みを激しく感じることもあり、大きく水ぶくれになっている部分も見られ生活に支障をきたす可能性があるため病院で受診する必要があります。
手荒れといっても、荒れの程度によって症状のレベルが異なるので、自分の荒れがどの程度にあるのか確認をすることも大切です。
手荒れがひどい看護師の対策方法
手荒れの原因や症状を紹介しましたが、看護師は手洗いの機会も多く、手荒れを起こしやすい環境で働いていますよね。
そんな環境だからこそ、ケアをマメにしている人もたくさんいます。
・市販のハンドクリーム
・ワセリン
・ハンドオイルやアロマオイルで手浴
・寝る前に保湿して手袋をはめる
手洗いをしたらすぐにハンドクリームを塗っている看護師も多いようですが、業務中はさっぱりしたタイプのハンドクリームを使う方が、業務に差し障りもなく使いやすいのでオススメです。
またワセリンも保湿力もよく乾燥対策に使われますが帰宅後のケアとして使用し、ワセリンを塗った後に綿手袋をはめて寝ると翌朝しっとりして荒れが改善されます。
そしてハンドオイルやアロマオイルなどのオイルを使用して、手浴を行いケアをしている人も多いようです。
アロマオイルを使用して手浴をしながら指先や手の甲などを優しくマッサージすることで、血行も良くなりリラックス効果も得られ、手荒れのケアとリフレッシュ気分も味わうことができます。
1日の終わりに、リラックスしながら頑張った自分のケアを行うことも、忙しい看護師には必要な時間ではないでしょうか。
忙しい看護師だからこそ、帰宅後にゆっくりケアを行い手荒れ対策をしっかり行うことが大切です。
手荒れ対策をしっかり行うために
毎日の業務の中で感染予防のために手洗いをする回数も多く、手荒れが気になりますよね。
仕事での手荒れをプライベートにまで持ち込みたくない人も多いと思います。
看護師は手荒れを起こしやすい環境だからこそ、こまめなケアや対策をすることが必要なのです。
手荒れが気になりケアをしたいと悩んでいる人は、今回紹介した看護師が実践している手荒れ対策についてぜひ参考にしてみてください。
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