妊娠したからといって家でじっといているわけにはいきません。まだお仕事を続けている方もいれば、健診のために外出することもあります。
妊娠中、増えがちな体重をおさえるためにも、また気分転換のためにも軽い運動は体にとてもいいものです。
しかし妊娠中はいつもの状態とは違うため、いくつか注意するポイントがあります。
外出する上での注意点や必要な持ち物など、妊婦さんが知っておきたい事をまとめてみました。
妊娠中に持参しておきたい持ち物リスト
妊娠中に外出する時の持ち物についてまとめてみました。
チェックリストとなっていますので、外出す前にチェックをする時の参考にしてみて下さい。
<外出時に必要なものチェックリスト>
・リュックサックや肩掛けバッグ
・母子健康手帳
・健康保険証
・携帯電話、スマートフォン
・水分補給のための飲み物
・体が冷えないように羽織るもの
・小銭
・タオル
・ティッシュ
・マタニティマーク
赤文字のものは最低限、持ち歩くようにしましょう。
荷物入れは、リュックサックやボディバッグ、肩掛けバッグがおすすめです。
両手が空くため、安全で万が一の転倒時に両手をつくこともできます。
母子健康手帳は、ママと赤ちゃんの状態を詳しく記しています。
外出先で体調不良になったときに、現在の週数や赤ちゃんの状態、かかりつけの病院など他者に知らせるため必ず携帯しましょう。
健康保険証も同様、受診が必要なときに必要です。
最近は、ほとんどの方が携帯電話・スマートフォンを持っていると思いますが、外出時の緊急連絡のために連絡ツールは何かしら持っているようにしましょう。
また緊急時に備えて、連絡先やかかりつけ病院をメモした紙(母子手帳にも連絡先メモ欄がある)を持つこともいいでしょう。
マタニティマークは緊急時、妊娠による体調不良と知らせるためにも持っていると便利です。
また小銭をもっておくと、携帯等の電池切れのときに公衆電話で使用ができます。
妊娠中の外出時に気を付けたい5つのこと
外出前に自分の体調のチェックをする
特に妊娠初期は体調が不安定になりがちです。
遠出を避ける、あまり長時間の外出にしない、天気予報を前もって確認しておくなどを心がけ、自分の体調に敏感になりましょう。
動きやすい外出に適した服装で外出する
・ウエストを締め付けない、ゆったりしたパンツ
・冷えすぎ、温まりすぎない服
・温度調整(脱ぎ着)がしやすい服
・むくんだ足を支えてくれる、しっかりした靴
・靴底のかかと部は衝撃を吸収してくれるクッションのしっかりしたもの
・ヒールの高い靴は履かない
・クロックスは脱げやすく滑りやすいのでNG
満員電車を避ける
混雑しているので、人や鞄などがお腹に当たってしまう危険があります。
人が多い場所は、風邪やインフルエンザをもらってしまう可能性もあります。
階段の昇降に注意する
お腹が張っているときや痛みがあるときは慎重に昇り降りしましょう。昇るときは足の裏全体を階段に乗せましょう。
片足全体に体重をかけるようにして、後ろ足を押し上げるように次の段に足を乗せます。そして、一歩ずつ踏みしめるように歩きます。
お腹がせり出している場合は足元が見えにくくなるので、手すりをもって注意しながら、ゆっくりと歩くようにしましょう。
外出中もトイレを我慢しないこと
トイレに頻繁にいかなければならないからといって水分を控えるのはやめましょう。脱水になると筋肉が疲れやすくなります。
また膀胱がお腹に圧迫されているので、トイレをしたいと思った時には間に合わないこともあります。定期的に早めにトイレに行くようにしましょう。
妊娠中の車の運転について
住んでいるところによっては車が必須という方は多いと思います。旦那さんもお仕事があり、上のお子さんがいる場合など車がないと生活できない方もいます。
しかし妊娠中の車の運転は控えたほうがいいのは、間違いありません。
妊娠中はホルモンの影響で眠気が強くなることがあります。
それだけではなく、気分が悪くなったり精神的に不安定になりやすいので注意が散漫になりやすく危険です。
妊娠期が後半になるにつれ、お腹がせり出して足元が見えにくくなります。またむくみが出て、いつもの運転感覚と違い、運転しにくくなります。
運転はさまざまなところに注意が必要で、知らず知らずのうちに緊張してしまうものです。
精神的にも身体的にもストレスがかかりやすく、長時間の運転は肩こりや腰痛、むくみの悪化などを招きやすくなります。
また長時間、同じ姿勢でいることによる下肢静脈血栓症のリスクもあります。どうしても運転しなければならない場合は下記の3点に気をつけましょう。
①長時間の運転はしない
②こまめに休息をとる
③シートベルトはきちんと着用する、ただしお腹を圧迫しないようにする
先輩ママさんは大体出産1週間前まで運転していたという方が多いようです。
一般的には妊娠後期まではOKですが、お腹がハンドルに引っかかる、シートベルトがきつくなった時には運転はやめておいたほうがいいでしょう。
妊娠前から常時、車を使用していたベテランドライバーでも、妊娠中は今までと違います。
自分一人ではなく、赤ちゃんの命もあずかっていると思って十分注意しましょう。
無理せずタクシーや公共交通機関や身近な人に頼るようにしましょう。
妊娠中の旅行について
お腹の赤ちゃんやママの体が安定してくる妊娠中期は体調がよければ、夫婦で近場の旅行にいくのもいいでしょう。
赤ちゃんが生まれてからは、しばらく泊りの旅行は行けなくなるので、今のうちに夫婦2人の思い出を作るのもいいですね。
旅行は、なるべくゆったりとしたスケジュールにしましょう。たくさん歩いたり、せかせかとしたスケジュールでは疲れてしまいます。
ドライブは急カーブの場所は避け、1~2時間毎にトイレと休憩をとるようにしてください。渋滞に巻き込まれないように情報収集は必須です。
温泉は「妊婦は入れません」と表示されているところもありますが、泉質が直接体に影響することは基本的にありません。
ただ熱いお湯はのぼせやすく、脳貧血をおこしたり、洗い場で滑ったりしやすいので注意してください。
旅行前には念のため、主治医に相談しておくと安心です。
旅行先で緊急時に受診できるよう、産婦人科のある病院を調べておくことも忘れずに。
夫婦2人の思い出を作って、2人だけの写真もたくさん残しておきましょう。
以上、妊娠中の外出についてまとめてみました。
妊娠するとさまざまなところに変化があらわれてきます。
今までの自分とは違い、赤ちゃんと2人ということを意識しながら、安全に外出できるようにしましょう。
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