旦那が父親になるための自覚を持たせるためにやっておきたい5つのコト

女性は10ヵ月近く自分のお腹の中で我が子を育てます。そして、生命が産まれるという実体験をします。

長い期間のうちに少しずつ少しずつ母親になることへの自覚が芽生え、初めて赤ちゃんを抱いたとき母親としての覚悟をもちます。

しかし男性の場合、妊娠は自分ではできないし、最悪の場合、本当に自分の子どもか?と疑いの目を持っている方もいるかもしれません。

男性は赤ちゃんが産まれて自分の手で抱くまでは、なかなか実感がわかないものです。産まれた日に初めて父親を意識するのですから、自覚を持つのに時間がかかるのは、当然の話です。

でも女性としては男性に父親としての自覚を求めてしまいますよね。そこで、どうすれば男性が父親の自覚を持つのか考えていきたいと思います。

妊娠を告げられた時の男性の感情

ところで妊娠を告げられた時、男性はどのような感情が芽生えるのでしょうか?ここでいくつかのパターンをあげてみます。

A:ずっとほしくて待ち望んでただけにすごく嬉しい!
B:幸せ。早く会いたい!
C:俺が父親になれるなんて、誇らしい。
D:父親かぁ、なんだか照れくさいなぁ。
E:俺もとうとう父親か(一抹の切なさ)
F:背負うものが増えるな。責任を感じる。
G:え!?…それ本当に妊娠か?

Gさんの妻はこの反応にいったいどう思ったでしょうね。女性としては、あまりこのような反応はして欲しくないですよね。

しかし、「妊娠したかも」という言葉は、予告なく突然に女性の口から発せられるものです。何の心の準備もできていない男性には、多少の動揺はよくあることです。

子どもができた幸せはジワジワと沸いてくるので、自分の望む反応ではなかったとしても、なるべく許してあげてほしいと思います。

男性が父親の自覚を持つタイミング

これは人によって様々と言えます。妊娠がわかったら妻以上に張り切るパパもいれば、反対に産まれるまでは全く実感が湧かないというパパもいます。

おおむね「はじめて子どもを見たり、抱いたとき」というのが一般的には自覚を持つ最初の時期と言えそうです。

最初の時期といいましたが、赤ちゃんがまだ小さい間は子育てはママが主役です。

赤ちゃんにとって絶対的な存在はママなのです。パパがどんなにミルクをあげてみても、おむつを替えてみてもママには勝てません。

父親になりきれていない自分を差し置いて、妻はどんどん母親になっていく。

そんな状況からパパは置いてけぼりを感じ、ますます自覚からは遠ざかってしまうことになるのです。

しかし、赤ちゃんがパパを意識しはじめる頃、やっと父親として自分に価値を感じはじめる時期がきます。

赤ちゃんは生後8週にもなると、パパに遊んでもらうことを期待していることが分かってきます。

ママとは違う少し荒々しい遊びやゴツゴツした手の抱き心地に、子どもたちは「ワクワクをくれる存在」としてパパを意識しはじめるのです。

パパも自分を慕ってついてくる子どもの反応に、いよいよ本格的な父親としての自覚を持つのです。

旦那に父親の自覚をもたせるためにやっておきたいこと

いずれは男性にも父親としての自覚が芽生えてくることは、わかりました。

しかし、出来れば妊娠を告げたその時から、父親としての自覚をもって欲しいものですよね。

では、どうすれば父親としての自覚が芽生えるのでしょうか。

1)妊娠はともに分かち合うもの

パパに妊娠の報告をするときは「私、妊娠したの」ではなく「私たちの赤ちゃんができたの」と言ってみてはどうでしょう。この言葉で「2人の赤ちゃん」ということをパパに意識づけすることができます。

2)一緒に赤ちゃんを迎える準備をしましょう

一緒に赤ちゃんのグッズを準備をすることが「これから赤ちゃんが来てくれるんだ」というパパの心の準備にもつながります。また、一緒に名前を考えるのもいいでしょう。

またこれは、上のきょうだいがいる場合も有効です。

一緒に赤ちゃんのことを考えることで、お兄ちゃん・お姉ちゃんの自覚が芽生える助けになります。

3)何かを決めるときは2人で

妊娠・出産について大切なことを決めるときは、必ずパパも巻き込んで決めるようにしましょう。どこで産むのか、どんな出産スタイルにするのか、どんな名前にするかなど。

パパに言ってもわからないなどと1人で決めてしまわず、2人で話し合ってきめることでパパも妊娠・出産に参加していると感じることができます。

4)健診・両親学級にいきましょう

健診ではエコーでだんだん大きくなる赤ちゃんを実際に目で見ることで、実感が湧きやすくなります。

以前はママだけが参加する「母親学級」が主流でした。しかし、最近ではパパも一緒に参加する「両親学級」が増えてきています。

妊娠中の体の変化、日常生活の過ごし方、栄養の取り方、お産の進み方や陣痛の乗り切り方など、教えてくれます。

人形を使って赤ちゃんのお世話のしかたを教わったり、パパが妊婦さんの疑似体験をすることもできます。

ママの大変さがわかり、赤ちゃんとの接し方を前もって学ぶことができますね。先輩パパと話す機会があれば、パパ友ができたり、父親としての自覚も芽生えやすいでしょう。

~両親学級に参加した感想~

初めての出産なので不安でいっぱいでした。夫婦で両親学級に参加することで、分娩の流れがイメージでき、不安が安心に変わりました。

参加者同士が交流できるので、出産への心構えが参考になりました。妊娠・出産の知識を夫と共有できたのも、よかったです。

栄養の取り方が参考になりました。夫に買い物を頼んだところ、両親学級で学んだことを意識してくれるようになりました。

5)パパによるタッチケア

妊娠5~7か月ころには赤ちゃんの脳や五感は、どんどん発達します。

どんどんお腹に触ってもらい、お腹の中の赤ちゃんにむかっていっぱい声をかけてもらいましょう。

そうすることでママも気分が落ち着き、精神的に不安定になりがちな妊娠期を幸せに過ごすことができます。

お腹の中の赤ちゃんに名前(胎名)をつけてもいいですね。さらにパパには足や肩などマッサージをしてもらいましょう。

お互いにスキンシップをとることで、肉体的にも精神的にも愛情を深めることができます。

2人で一緒に子供を育てていくために

今回のキーワードは“一緒に”です。何ごともパパと一緒に共有することで「この子は2人の赤ちゃん」なんだという感覚が培われます。

また妊娠・出産に参加し、自分は当事者という気持ちを持つことにつながります。そうすることが、ママにも良い影響をもたらすのです。

「うちの旦那はこんなことしてくれない」「こんな良い旦那いるわけない」と思うかもしれません。でも1つでもいいのです。諦めずに、できそうな方法を取り入れてみてください。

ご夫婦が力を合わせ、楽しく育児ができるよう、立派な父親を育てていきましょう。

最近は病院で勤務する男性看護師も増えてきましたが、看護業界はまだまだ女性が多い職場です。 女性が多い職場ということもあり、出産を経て職場に...

 

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★TOMO★

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看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/