こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
今回は、インスリン注射の手順と注意するポイントについてお伝えします。
インスリン注射は、糖尿病の患者さんに行われる処置の一つです。
糖尿病の患者さんの中には、血糖コントロールが上手くいかず、インスリンの投与が必要な場合があります。
入院患者さんの中には糖尿病を抱えている人も多いので、インスリン注射は出来るようにしておきましょう。
注射器のメモリの読み方を理解しておくことが大切です!
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インスリン注射の目的
インスリンの分泌や働きが低下している患者に対して、インスリン注射で血糖コントロールを行う
インスリン注射の必要物品
- 注射指示薬
- インスリン製剤
- インスリン専用注射器
- アルコール綿
- 手袋
- 危険物廃棄ボックス
インスリン注射の手順
1.注射指示薬を確認する
POINTインスリン製剤、単位、時間、回数をダブルチェックする
ペン型のインスリン製剤の場合
2.ゴム栓をアルコール綿で消毒し、注射針を取り付ける
3.空打ちをして、ダイヤル表示を指示された単位にセットする
4.注射部位の皮膚を軽くつまみ、注射針を根元まで穿刺する
POINT注入ボタンの単位が「0」になるまで押し切り、ゆっくり引き抜く
バイアル製剤の場合
2.指示されたインスリン製剤を専用のインスリン注射器で吸う
POINT必ず専用のインスリン注射器を使用する
3.注射部位の皮膚を軽くつまんで注射する
インスリン注射の観察項目
血糖値
血糖測定の数値、時間
低血糖症状
注射後の低血糖症状の有無など
皮膚の状態
皮膚の腫れ、硬さなど
インスリン注射のポイント
インスリン注射は、血糖値が高い場合に実施されるものですが、注射後に血糖値が下がりすぎて低血糖症状を起こすことがあります。
注射後も低血糖症状の出現に注意して観察を行うことが必要です。
また、バイアル製剤の場合は、専用のインスリン注射器を使用するようにしましょう。
インスリン製剤を注射する時は、単位の見間違えに気をつけることが大切です。
インスリン注射器には「単位」の表示があるので、しっかり確認しましょう!
安全にインスリン注射を実施するために
入院している患者さんの中には、糖尿病を抱えている人も多いです。
血糖コントロールが上手くいかずインスリン注射を打つことも多いので、すぐに対応できるよう理解しておきましょう。
また、専用のインスリン注射器の単位の見間違えによるミスも病棟では起きているので、分からない時はすぐに確認することが大切です。
インスリンはどの病棟でも必要になる技術なので、自信がない人は今回の記事を参考にしてみてくださいね!
インスリン注射をもっと深く学びたい人におすすめの参考書
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また、Part3 与薬・注射・点滴のカテゴリーでは、インスリン注射についても詳しく説明されています。
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