こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
今回は、包帯法の手順と巻き方の種類についてお伝えします。
病棟では処置の時に包帯を巻くこともあるので、知っておくと役に立ちますよ!
包帯や創傷や脱臼、骨折などの時に巻くことがあります。
包帯を巻く時には、きつく巻きすぎると血流を阻害してしまうことも。
すぐに解けてしまっては意味がないので、正しい方法で巻くことが大切です。
包帯法の目的
- 患部を支持固定するため
- 圧迫止血を行うため
- 手足や関節の固定やサポートを行うため
包帯法の必要物品
- 包帯
- 絆創膏
- はさみ
包帯法の手順
1.患者の体位を整え、良肢位を保持する
2.包帯を止める絆創膏をあらかじめ必要な本数切って準備しておく
3.包帯は体表面に沿って巻けるように密着させながら巻いていく
4.巻き始めは同一部位を2回重ねて巻く(環行帯)で巻いていく
5.部位に応じた巻き方で転がすように巻いていく
POINT包帯を巻くときは末梢から中枢に向かって巻いていく
6.途中で包帯をつなぐ場合は、最初の包帯の下側に新しい包帯を5cmほど重ねていれ、環行帯で1回巻く
7.巻き終わったらきつくないか、痛みはないか確認して絆創膏で止める
包帯法の観察項目
包帯を巻く部位
体幹なのか関節部分なのかなど
循環障害の有無
末梢冷感の有無、感覚鈍麻、しびれや痛み、運動ができないなど
皮膚の状態
皮膚トラブルの有無など
創部の状態
感染の有無、浸出液の有無など
包帯法のポイント
包帯法は包帯を巻く部位に合わせて包帯の長さや素材を選択する必要があります。
また部位や目的によって巻き方も選択する必要があるので、巻き方を知っておきましょう。
包帯法の巻き方には様々な種類がありますが、病棟で使用される方法は以下の通りです。
・らせん帯:包帯の1/2〜1/3程度を重ねて巻く
・麦穂帯:関節部分などに8の字を書くように巻く
・亀甲帯:肘などの部位に関節部分を中心に8の字で巻く
・折転巻:折り返しながら巻いていく
体動などで包帯が解けてしまうことも多いので、解けないようにしっかり巻くことがポイントです!
包帯を巻く処置が必要になったら、今回の記事の内容を思い出してくださいね!
正しい方法で包帯を巻くために
包帯法は骨折や創傷の処置の時に使用される技術の一つです。
急性期病棟ではベッドサイドで処置を行うため、ドクターが処置を終えると看護師が包帯を巻くこともあります。
また、患者さんの包帯が解けた時には巻き直す機会も多いので、包帯の扱いに慣れておきましょう。
包帯を巻いている患者さんは循環障害や皮膚障害が起こりやすいため、観察も忘れずに行いましょう。
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