病院見学や実習が終わった後に、お礼状を出すという人もいるかもしれません。
中には「お礼状ってなに?」という人もいると思います。
正しい書き方でお礼状を送ることで、印象もよくなり、社会人としてのマナーを評価されることも。
今回は、印象がアップするお礼状の正しい書き方とマナーについて見ていきましょう。
お礼状とは感謝の気持ちを伝えるもの
お礼状という言葉に聞き馴染みがない人もいると思います。
お礼状はその文字通り、相手に感謝の気持ちを伝えるためのものです。
実習や病院見学の時にお礼の挨拶は必ずするものですが、改めて感謝の気持ちを伝えることで受け取った方も暖かい気持ちになれます。
お礼状を送ることは必須ではなく、最近ではお礼状を送る人が少なくなっています。
しっかりお礼状を送ることで、印象をアップさせるだけでなく、社会人としてのマナーの部分も評価されることにつながります。
お礼状で覚えておきたい3つのマナー
お礼状には、いくつかのマナーがあります。
・速やかに作成して送る
・便箋を使用して直筆で送るのが良い
これらがお礼状の基本的なマナーになります。
お礼状は、その日のうちか遅くとも1週間以内には送るようにしましょう。
2、3日を過ぎてしまう場合は、遅れたことを断るコメントを入れることがオススメです。
最近ではメールのやり取りがメインになっていますが、便箋を使って直筆で送る方が気持ちが伝わり良い印象を持ってもらえます。
基本的なマナーだけでは、相手への印象アップにはつながりません。
印象をアップできる書き方のポイントをみていきましょう。
1)文中に感想や経過報告を入れる
「お礼状」と検索すると様々な文面のものが出てくると思います。
出てきた文面を丸写ししてもお礼状にはなりますが、形式だけの内容では相手には伝わりにくいですよね。
お礼状は感謝の気持ちを伝えるものなので、感謝の気持ちが伝わる内容にすることがポイントです。
文例に、実習や病院見学についての個人的な感想や経過報告を入れることで、より相手に伝わりやすくなり、印象にも残りやすいです。
実習中や病院見学中に思ったことや感じたことをメモに残しておくと、お礼状が作りやすくなります。
そして、お礼状を送る相手の顔を浮かべながら書くと気持ちのこもったものになります。
2)手書きで書く場合
手書きで書く場合は、縦書き、白無地、罫線入りの便箋を使用します。
文章を書くときは万年筆が正式なマナーですが、黒色のボールペンでも可能です。
段落に気をつけながら形式に沿って文章を作成していきます。
途中で文字を間違えてしまった場合は、原則修正テープや修正ペンはNGです。
最初から書き直すことがマナーとされていますが、親しい間柄であれば使用しても問題ないことがあります。
しかし、お礼状を出す相手は、就職先や実習先の病院になるため、修正せずに書き直して送るようにしましょう。
お礼状の文章の順序を見ていきましょう。
①語頭(拝啓など)
②時候の挨拶
③お礼を述べる
④感想や経過の報告
⑤今後の目標など
⑥結びの文章
⑦結語(敬具など)
⑧日付、氏名
⑨相手の肩書きや名前
このような順序で文章を書いていきます。
時候の挨拶は、以下のようなものです。
例えば9月であれば、「爽やかな季節を迎えましたが、いかがお過ごしですでしょうか。」などのように文中で使用します。
季節の挨拶に関しては、「手紙の書き方大辞典」というサイトを活用すると非常に便利です。
3)メールで送る場合
最近ではメールでのやり取りも増えてきているので、「メールのみで受け付け」などの場合は、メールで送りましょう。
メールで送る場合は、件名にお礼状の主旨を記入して送るようにしましょう。
内容が判断できない件名で送ってしまうと、相手にしっかり見てもらえない場合があります。
書き方は、手書きの内容と同じです。
最後に「取り急ぎ、Eメールにて御礼申し上げます。」と一言添えておくと、メールであっても丁寧さを伝えることができます。
お礼状が活用できる場面について
お礼状は相手に感謝の気持ちを伝えるためのツールですが、いつ活用すれば良いか分からない人もいると思います。
お礼状が活用できる場面は以下の通りです。
・実習先へのお礼
・病院見学のお礼
・就職の面接のお礼
・内定通知のお礼
このように様々な場面で活用することができるので、書き方を身につけておくと役立ちます。
お礼状を活用して感謝の気持ちを伝えるために
お礼状は、相手に感謝の気持ちを伝えるためのツールの一つです。
手書きで書かれたお礼状は、思いが相手に伝わり、お互いに良い関係を築くことにつながります。
手紙なんて古臭いと感じる人もいるかもしれませんが、気持ちのこもった手書きの手紙は受け取ると嬉しいものです。
お礼状を活用していきたいと考えている人は、今回紹介した印象がアップするお礼状の正しい書き方とマナーについての内容を参考にしてみてください。
関連記事(PR含む)
★TOMO★
最新記事 by ★TOMO★ (全て見る)
- 慌てず冷静になることが大切!病棟の急変対応の流れについて - 2018年3月4日
- カテーテルの長さがポイント!口腔内吸引の手順と吸引のコツ - 2018年3月2日
- 刺入部位の観察がポイント!中心静脈栄養中のケアの手順と観察項目 - 2018年3月2日