呼吸器内科ではCOPDなどの慢性疾患を抱えた患者さんと関わることが多く、日々の観察などが重要になってきます。
呼吸音の聴診や人工呼吸器の扱いなど覚えることもたくさんあるので、勉強が大変という看護師も多いのではないでしょうか?
呼吸は人間の生命にも関わる部分でもあるため、経過観察や病状の早期発見が大切になります。
今回は呼吸器内科で働く看護師にオススメの呼吸器内科で必要な看護ケアが分かる参考書を3冊紹介します。
呼吸器内科で働く看護師にオススメの参考書
呼吸器内科の基本を勉強したい看護師にオススメ
ねころんで読める呼吸のすべて: ナース・研修医のためのやさしい呼吸器診療とケア
〜目次〜
1章 病棟編(うがいのエビデンス)、2章 症状編(最も効果のある鎮咳薬)、3章 診察編(呼吸数、どうやって数える?)、4章 疾患編(いまさら聞けない呼吸器疾患)、5章 治療編(なぜCO2ナルコーシスに酸素を投与すると危ないのか?)
呼吸器内科は解剖生理から始まり、急性期疾患から慢性期疾患まで幅広い知識が必要になります。
生命に関わる呼吸ですが、知識の幅が広すぎてどこから勉強を始めて良いか分からないと思っている人もいると思います。
この本は呼吸器内科で勤務しているドクターによって執筆されたものですが、ドクター自身の呼吸器に関する疑問を集めて開設されたものです。
内容は4コマ漫画も交えられており、呼吸器に関して疾患からケアの根拠まで幅広い知識が満載です。
呼吸のフィジカルアセスメントを勉強したい看護師にオススメ
〜目次〜
第1章 呼吸器の解剖と生理、第2章 フィジカルイグザミネーションの実際、第3章 フィジカルアセスメントに必要な検査、第4章 代表疾患のフィジカルアセスメント
フィジカルアセスメントは看護において基本的な部分であり、重要なポイントでもあります。
呼吸はフィジカルアセスメントの中でも重要度が高く、生命に関わるものであるため正しい観察が大切になります。
聴診や観察に自信がないという人もいると思いますが、この本では呼吸のフィジカルアセスメントについてイラストや図解によってアセスメントに必要な知識と技術が紹介されているのでイメージしやすいです。
アセスメントは正常、異常の知識が分かっていないと判断できないため、この本では異常が生じているメカニズムなどが詳しく載っているので、フィジカルアセスメントの勉強にオススメです。
人工呼吸器管理を勉強したい看護師にオススメ
世界でいちばん愉快に人工呼吸管理がわかる本: ナース・研修医のための
〜目次〜
1.人工呼吸管理の目的、2.人工呼吸療法の流れを知ろう、3.酸素化の評価と調整、4.換気の評価と調整、5.血液ガスマスターへの道、6.血液ガス、読めたら次に何をする?、7.呼吸仕事量ってなんだ?、8.気道抵抗とコンプライアンスの評価、9.基本的なモードと考えかた(1)、10.基本的なモードと考えかた(2)、11.特殊病態に挑め! (1)閉塞性肺疾患編、12,特殊病態に挑め! (2)拘束性肺疾患編、13.ステップ・ビヨンド
病棟では様々な医療精密機器を扱うことが多いですが、機械は苦手、しっかり操作できているか不安、という人も多いと思います。
呼吸器内科などでは人工呼吸器を扱うことも多く、機械の扱いについての勉強も必要になります。
機械操作が苦手という人も多いと思いますが、この本では人工呼吸器管理について細かく紹介されているので、機械が苦手な人でもイメージしやすい内容になっています。
ドクターとナースの対話方式で書かれているので、内容が分かりやすく、看護師の疑問に沿って展開されているので、疑問を解決しながら読み進めることができます。
呼吸器内科の看護ケアを身につけるために
呼吸は人間の生命に関わるものであり、呼吸器内科では幅広い知識や看護ケアの技術が必要になります。
特に日々の観察から病状の進行を見極めることも大切であり、フィジカルアセスメントの力は重要になります。
これから呼吸器内科の看護ケアを勉強したいと考えている人は、今回紹介した呼吸器内科で必要な看護ケアが分かる3冊を参考にしてみてください。
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