実は苦手な人も多い?プリセプターと上手な関係を築く3つのポイント

新人看護師が1人前に自立するには欠かせない存在であるプリセプターですが、一番関わりが多い相手なので良い関係を築いていきたいですよね。

どこにでもあるプリセプターとプリセプティーの関係ですが、プリセプターと合わないことが多いなどと苦手意識を感じている人もいるのではないでしょうか。

プリセプターは必要な時に厳しく指導することもありますが、必要なことと分かっていても嫌われているのではないかと心配になったりすることもあると思います。

新人看護師であれば誰もが通るプリセプターとの関係の悩みですが、そんなプリセプターと上手な関係を築く3つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にして見てください。

新人看護師の悩みは厳しい指導についていけないこと

新人看護師の教育担当として、1人ずつプリセプターという先輩看護師がついて指導を行っていきますが、一般的には3年目の看護師がプリセプターを任されることが多いです。

3年目であれば新人看護師と近い存在なので頼れる先輩看護師ですが、新人看護師は違う印象と悩みを持っているようです。

新人看護師が1番悩む人間関係としてプリセプターとの関係性ですが、どのような悩みがあるのかを見ていきましょう。

・意地悪やイジメを受ける
・厳しい指導についてけない
・理不尽な課題を出される
・怖くて質問ができない
・同期の優しそうなプリセプターと比較をしてしまう

就職して環境にも馴染めない状況で、頼りになるはずのプリセプターからの態度に対して悩みやストレスを抱えている人が多いようです。

特に最初の間はプリセプター以外のスタッフとも関わる機会も少なく、他のスタッフに質問をすることも難しい状況の中で質問をしたくてもできないというのは辛いですよね。

また同期とプリセプターが仲良くしている様子を見てしまうと、関係が悪いのは自分のせいなのかと自己嫌悪に陥ってしまう人もいると思います。

プリセプターも新人看護師だった時代があり新人看護師の気持ちを知っているはずなのに、なぜそのような態度や対応をとってしまうのでしょうか。

プリセプターも指導に悩んでいる

プリセプターと上手な関係を築くポイント3つを紹介する前に、プリセプターは新人看護師の指導に対してどのようなことを考えているのかを見ていきましょう。

新人看護師もプリセプターとの関係に悩みを抱えていますが、実はプリセプターも同様の悩みを抱えているのです。

・自分の指導に自信が持てない
・自分の仕事が精一杯で指導意欲が湧かない
・何度指導しても改善されずバーンアウトしてしまう
・新人看護師の態度が気に入らず、つい冷たい態度をとってしまう

病棟で働く看護師は毎日忙しく業務をこなしていますが、プリセプターは自分の仕事とプラスで新人の教育に当たらなければならないため、余裕がないこともあります。

また、3年目でプリセプターを任されることが多いですが、自分のスキルに自信がなかったり教え方がわからなかったりすることで自信がない人も多いようです。

多忙な毎日の中で指導係を任され余裕がない時に、新人看護師の態度がなっていないと、冷たくされる原因になってしまうのです。

プリセプターによる一方的な態度ではなく、新人看護師の態度や対応も関係性がうまく行かない原因であることが考えられます。

看護師同士の人間関係で悩む看護師

新人看護師が悩みであげていた指導が厳しくてついていけないということに関しては、プリセプターの嫌がらだけではないことも考えられます。

プリセプターにも新人を成長させる責任とノルマがあり、新人看護師が早く自分で動けるようになるようになってほしいという願いも込めて厳しい指導になってしまうのです。

新人看護師、プリセプターのどちらも悩みを抱えていることがわかったところで、良い関係を築くための3つのポイントを紹介していきます。

1.大きな声であいさつをする

これは社会生活を送っていく上で基本中の基本ですが、大きな声できちんとあいさつをしてもらえると良い気分になりますよね。

あいさつがきっかけでコミュニケーションが上手くいくこともあるので、新人に限らずきっちり元気よくあいさつを行うようにしましょう。

最初はあいさつを返してもらえないこともあるかもしれませんが、毎日続けていれば必ず振り向いてもらえます。

2.分からないことは積極的に質問する

新人看護師の間は慣れないこともあり、分からないことだらけだと思います。

先輩から質問ある?と聞かれて質問をするより、先に質問をするようにしましょう。

プリセプターも積極的に質問をしてくる新人に対しては、意欲的に指導をしようと思います。

また頑張っている姿を見せることもでき、コミュニケーションのきっかけになるので、どんどん質問しましょう。

そして質問をしたら、必ず感謝の言葉を心を込めて伝えましょう。先輩も自分の業務の中で指導に付き合ってくれています。

3.指導を素直に受け入れて言い訳をしない

プリセプターの悩みとして、指導したことを聞き入れずに言い訳ばかりするということがありますが、まずは素直に受け入れましょう。

新人の間はできないことも多く指導を受けないと成長できませんし、怒られることは当たり前なのです。

怒られた時に自分の言い分を分かってもらいたい気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて言い訳をせずプリセプターの言葉を受け入れましょう。

指導の途中で言い訳をしてしまうとプリセプターは聞く気がない、治す気がないと受け取られてしまいます。

プリセプターと上手な関係を築くために

新人看護師とプリセプターの関係は成長するためには欠かせないものですが、関係性がうまくいっていないと成長もできませんよね。

新人看護師だけでなくプリセプターにも悩みはあるので、お互いの気持ちを理解して良い関係を築いていくことが必要です。

プリセプターとの関係が微妙で関わることに苦手意識を持っている人も多いと思いますが、今回紹介したプリセプターと上手な関係を築く3つのポイントをぜひ参考にしてみてください。

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★TOMO★

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看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/