コミュニケーションが難しい患者さんとの関わりに悩む看護師への3つのアドバイス

看護師として働く上で患者さんとのコミュニケーションは重要になってきますよね。

患者さんの中には言葉を話せない人や、気難しい性格で高齢者特有の気質を持つ人など色々な人とコミュニケーションを通して関わる機会が多いと思います。

患者さんとのコミュニケーションが取れず苦手に感じている新人看護師もいるのではないでしょうか。

新人の間は慣れないこともありコミュニケーションが取りづらい傾向にありますが、コミュニケーションが難しい患者さんとの関わりを少しでも上手くできるようなポイントを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.患者さんとのコミュニケーションが難しいと感じる理由

コミュニケーションが難しいと言っても理由は1つではなく患者さんによって理由も異なるため、その理由を知っておきましょう。

脳梗塞や精神疾患が原因で言葉を話すことができなくなったのか、患者さんが元々持っている性格によるものなのかで看護を行う時に対応が変わってきますよね。

コミュニケーションが不良になる理由は以下の通りです。

・疾患や薬剤による影響
・加齢に伴う身体機能の低下
・環境の変化や治療に対する不安
・個人の性格

これらの理由でコミュニケーションが難しいと感じることがありますが、ポイントは患者さんの状況を知ることです。

疾患や薬剤の影響などによる身体機能が原因で、コミュニケーションが難しい患者さんと個人の性格でコミュニケーションが難しい患者さんでは対応が変わってくるので、きっちり患者さんを理解しましょう。

2.患者さんを理解することから始めよう

患者さんには様々なタイプの人がいますが、看護師が現場でコミュニケーションが難しいと感じるのは、気難しい性格の人や高齢者特有の気質を持った患者さんではないでしょうか。

そのような患者さんを受け持った時にコミュニケーションがうまく行かず苦手意識を持ってしまうこともありますが、まずは患者さんを理解することから始めましょう。

患者さんは治療や検査、手術の目的があり入院をしていますが、患者さんにとって入院という環境の変化はストレスに感じていることが多いです。

環境の変化に戸惑い受け入れることができず聞いたことに答えてくれないなどのコミュニケーションが取りにくい心理状態にあることが考えられます。

患者さんと話す看護師

患者さんの環境の変化と患者さんが置かれている状況や環境の変化を看護師が理解をすることで、患者さんを受け入れることができます。

また、高齢者特有の気質を持った患者さんや性格が難しいと感じる患者さんも多いと思いますが、患者さんの状況を理解することとともに、患者さんの背景を知り全体像を理解することが大切です。

高齢者の患者さんは自立心が強く介助などを受けることに抵抗がある人が多いですが、特に1人で生活をしている高齢者に多く見られることもあるので、患者さんが入院をするまでの生活を知ることも理解につながります。

入院するまでのどんな生活を送ってきたのか、入院生活にどのような不安を抱えているのかを理解して受け入れることで、自然にコミュニケーションもとれるようになってくるはずです。

3.患者さんに安心感を与えられる存在になろう

コミュニケーションが難しい患者さんの受け持ちになると苦手意識から患者さんとの関わりを避けてしまいがちになってしまいますが、患者さんにとって良い看護を提供するためにはコミュニケーションは欠かせないものです。

コミュニケーションが難しい患者さんを理解することも大切ですが、看護師として専門家として患者さんに安心感を与えられる存在になる必要があります。

患者さんに安心感を与える看護師

人は誰でも不安やストレスを感じている状態に置かれると、自分らしく過ごすことができません。

身近にいる看護師が患者さんに寄り添いストレスや不安を軽減できる存在になることで、患者さんも心を開きコミュニケーションがスムーズに取れるようになります。

また、身体機能の低下や疾患が原因でコミュニケーションが難しい患者さんにも、同じことが言えます。

話せないから伝わらないという決めつけはしないで、患者さんの周りの環境を理解し仕草や目線などの非言語的コミュニケーションを通して伝わることもあるので、患者さんに寄り添い安心感を感じてもらうことが大切です。

患者さんとコミュニケーションが上手くとれるようになるには

日々患者さんと関わっていく中でコミュニケーションは看護を行う上で重要になってきます。

色々なタイプの患者さんもおり、コミュニケーションをとることに関して苦手意識を感じている人もいるかもしれませんが、患者さんを理解して頼ってもらえる存在になることが看護師の役割でもあります。

苦手なタイプの患者さんとのコミュニケーションに関して苦手意識を感じていた人も、コミュニケーションをとる上で大切なポイントを3つ紹介したのでぜひ、参考にしてみてください。

きっとどんな患者さんに対しても苦手意識を持つことなく対応できるようになれます。

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★TOMO★

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看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/