実習を経験している学生の中には、実習中に勉強に追われてしまい事前学習をしっかりすればよかったと後悔した人もいるかもしれません。
実習中は常に勉強が必要になるので、事前学習をしっかりしておく事が実習をスムーズに進めるポイントになります。
実習中は記録やレポートに追われて時間もないので、基本知識を勉強している余裕はありません。
今回は、看護実習の事前学習ノートを効率的にまとめる方法についてお伝えします。
看護実習の事前学習は必須!
看護学校によっては、実習前の事前学習レポートを提出しなければならないところもあります。
「正直、事前学習は何の意味があるか分からない」と思っている学生も多いかも。
内容も多く勉強方法が分からず、教科書を丸写ししたり、資料をコピーするだけという人もいると思います。
事前学習は、実習をスムーズに進めるためには必要な勉強になります。
看護学生の実習は、勉強を教えてもらう場所ではありません。
授業で身につけた知識の実践を通して経験する機会なので、勉強を理解した上で実習に行く事が必要です。
それでは、実習の事前学習ノートを効率的にまとめる方法について見ていきましょう。
実習中の事前学習のノートは項目別にまとめるのがポイント
実習のための事前学習ノートは、項目別にまとめていくことがポイントになります。
解剖生理の基本
解剖生理は1年生に勉強している基本知識ですが、疾患を理解するためには欠かせない知識になります。
疾患だけを理解しても、身体への影響や全体のつながりが分からないので、解剖生理はしっかり押さえておきましょう。
まとめ方のポイントとしては、最低限必要な解剖と生理は頭に入れておくように、教科書や参考書を見ながらまとめます。
イラストを描きながら進めると、見返した時に理解しやすいです。
メジャーな疾患について
実習では、実際に患者さんを受け持ちながら看護を勉強していきます。
受け持ち患者さんの情報は実習が始まるまで分からない場合が多いので、メジャーな疾患について押さえておきましょう。
学生の実習では、教科書に載っているメジャーな疾患を受け持つことが多いです。
- 肺炎
- 脳梗塞
- 脳出血
- 虚血性心疾患
- 認知症
- 高血圧
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- 胃ガン
- 乳がん
- 大腿骨骨折
- 脊椎間狭窄症
これらがメジャーな疾患として挙げられる病名になります。
特に、高血圧や糖尿病は既往歴に多い疾患なので、どの領域の実習に行っても遭遇することがあります。
既往歴に多い疾患は、しっかり理解しておきましょう。
実施される検査
実習中は患者さんのケアだけでなく、検査について見学をすることもあります。
実施される検査は、受け持ち患者さんの状況によっても変わってきますが、メジャーな疾患と合わせて勉強することが大切です。
検査項目を勉強するときは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 検査の目的
- 検査の内容
- 検査の方法
- 検査結果の見方
実習で必要になる知識としては、「なぜ、その検査が必要なのか」「なぜ、その検査を実施したのか」という根拠の部分です。
観察項目
実習では、受け持ち患者さんにバイタルサイン測定や清潔ケアなどを行います。
ケアや処置を実施する時には、必ず観察を行います。
看護技術別に観察項目をまとめておくと、実習をスムーズに進めることができます。
実習中に実施することが多い看護技術は以下の通りです。
- 清潔ケア
- バイタルサイン
- 食事介助
- 体位変換
- 歩行介助
- 移動・移乗
また、看護技術だけでなく病態ごとの観察項目もまとめておくと便利です。
特に糖尿病、高血圧は既往歴に多い疾患なので、観察項目をまとめておくと、アセスメントが楽になります。
看護のポイント
看護のポイントは、受け持ち患者さんにケアを実施するときの注意点などです。
例えば、大腿骨骨折の患者さんの場合は、骨折部位を考慮した方法で実施することが必要になります。
また、シャントを増設している患者さんの場合は、シャント側での血圧測定は禁忌などの決まりがあります。
看護を安全に行う上で大切になるポイントであり、必ず押さえておきたい部分です。
上記に挙げたポイントは、看護の参考書や教科書に書いてあるので、しっかり理解してまとめておきましょう。
事前学習がどれだけ出来ているかで実習の理解度も変わってくる
事前学習はめんどくさいと思っている学生も多いと思います。
事前学習でどれだけ勉強が出来ているかで実習の理解度や進め方が変わってきます。
出来れば実習に行きたくないと思っている人も多いですが、実習をスムーズに進めるためには効率的な事前学習が必要になります。
実習は貴重な経験でもあるので、事前学習をしっかり行い、実習を充実させましょう。
▼看護学生にオススメの参考書をまとめています
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