どんどん人が辞めていく!離職率の高い職場に共通する3つのポイント

看護師の職場というと、離職率が高いというイメージを持っている人もいるかもしれません。

実際に離職率が高い職場は退職者が毎月のように出ていたりすることがあり、人の入れ替わりも激しいことが特徴です。

看護の現場では離職率も低く看護師の定着率も高い職場も多く存在していますが、転職した就職先が離職率の高い職場だと先行きが心配になってしまいますよね。

転職を考えるときにも使える、離職率の高い職場に共通する3つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の離職者は年間で約10万人にのぼる

離職率の高い職場に共通するポイントを紹介する前に、看護師の離職率の現状について紹介しておきます。

一般的に看護師の離職率は高いといわれていますが、日本看護協会の「2013年病院における看護職員需要状況調査」によると、看護師の離職率は常勤で11.0%、新卒では7.9%となっています。

看護職員は現在130万人ほどいることを考えると、年間で約10万人の看護師が辞めている計算になります。

年間で約10万人の看護師が辞めている状況ですが、実際には病院から病院への転職などを考えると、全体的に定着率の低さが考えられます。

実際、看護師は人不足であり多くの病院や施設は人員確保という課題に直面しています。

看護師の離職理由

離職率が高い病院を判断するためには辞めた人の離職理由も気になりますよね。

年間10万人の看護師が離職をしていますが、離職理由をみていきましょう。

・出産、育児のため
・結婚して家庭に専念するため
・本人の健康問題
・人間関係がよくない
・超過勤務が多い
・休暇がとりにくい

これらが看護師の離職理由の上位ですが、トップが出産や育児という女性ならではのライフイベントです。

看護師は女性が多い職場なので、どうしても女性が育児をしながら働ける環境づくりが、今後の課題となってしまいます。

育児中の看護師

職場環境で多い理由は超過勤務や休暇に関してですが、これらも現場の人不足が原因となり1人あたりの業務量が増え負担になっていることが言えます。

離職率と離職理由を押さえたうえで離職率が高い職場の共通点を見ていきましょう。

1.ずっと求人広告が出ている

離職率の高い病院や施設の特徴として、長期間にわたって求人広告が出ているという共通点があります。

看護師不足が続いている状況で多くの病院や施設では人員確保のために求人を出していますが、看護師向けの求人サイトや大手の求人サイトは掲載するためには料金がかかります。

高いお金を払ってまでも長期間掲載し続けているということは、入社してもすぐに辞めてしまい定着率が悪い傾向があります。

看護師の求人広告

また、求人広告の内容にも注意が必要です。

他の病院や施設と比較して待遇が良すぎる内容のものは、定着率が悪く人が集まらないためであることが多いです。

定着率が悪い職場の傾向としては手当の種類が多く、手当の金額も他施設と比較してかなり高い値段で提示していることがあります。

求人広告の注意点ですが、広告に書いてある内容は良いことしか書いていないものは注意が必要です。

定着率が悪い施設は定着率についてや施設側にとって不利になる情報は出そうとはしないため、通常は良いことばかり書かれているので鵜呑みにしないことです。

2.人間関係が悪い

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看護師の職場は女性が多く人間関係も複雑な職場もありますよね。最近では男性看護師も増えてきましたが、まだまだ女性の割合が多いのが現状です。

実際に現場で働いていると人間関係の悪さなどを実感することができますが、働く前に知ることは難しいですよね。でも転職先であれば、人間関係に関しては出来ることなら知っておきたいという人が多いと思います。

人間関係が悪い職場の判断方法ですが、実際に職場見学をさせてもらい感じることが一番の方法です。ポイントは配属希望の場所を見せてもらうことです。

施設によっては定着率が良い場所だけを見せて、入社後の配属は違う場所ということもあるので、必ず配属希望場所を伝えて見学しましょう。

見学した際の見るポイントですが、スタッフ同士の会話があるか、勤務中の病棟の雰囲気が自分に合っているかを確認します。

スタッフ同士で会話がみられない場合や特定のスタッフ間でしか会話がない場合は全体の人間関係が良くない傾向があり、働きにくい環境であることが考えられます。

3.パワハラやセクハラが存在している

パワハラというワードを聞くと病院ではなく一般企業で多いというイメージがある人もいますが、病院内のスタッフ間でも実際に起きています。

病院内で多いパワハラとしては、上司が部下へ感情的に指導している場面やドクターから看護師への対応などがあります。

特に多くみられるパワハラは看護部長が特定のスタッフへ必要以上に注意をしたり、シフトの組み方などのイジメに近いものもあります。

これらのパワハラが存在している職場は当然離職率も高くなり、定着率も悪くなる傾向にあります。

パワハラやセクハラは転職時の見学では見極めることは難しいですが、実際に働いている人に聞くことが一番確実な方法です。

実際に離職率の高い職場を見極めるために

転職や離職を経験した看護師の中には、人間関係が嫌だから辞めた、転職したという人も多いと思います。

看護師不足が続いている状況の中で施設や病院は看護師に有利な情報のみを全面に出し、現場の情報を教えてはくれません。

前職の悩みを改善するために転職を決意したのに、離職率が高く職場環境は最悪だったという失敗はしたくないですよね。

離職率が高い職場の共通点を3つ紹介しましたので、ぜひ職場選びの際に参考にしてみてください。

看護師の現場は人手不足と言われており、実際には年間約10万人の人が離職をしている状態です。離職をした人の多くは病院から病院への転職を実現させてい...

 

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★TOMO★

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看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/