チューブの長さがポイント!経鼻栄養の手順と挿入のコツとは?

こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。今回は、経鼻栄養の手順と挿入のコツについてお伝えします。

経鼻栄養は口から食べ物を摂取できない患者さんに対して栄養摂取を目的に実施されます。

経鼻栄養を行うためには、経鼻栄養チューブを挿入しますが、患者さんへ苦痛を与える処置でもあります。

経鼻栄養を安全に行うためにも、チューブを挿入する長さをしっかり押さえておきましょう!

経鼻栄養の目的

経口摂取ができない場合や、通常の食事以外にも栄養摂取が必要な場合に実施する。

経鼻栄養の必要物品

  • 経管栄養チューブ
  • 潤滑剤
  • カテーテルチップ型シリンジ
  • 固定用絆創膏
  • 手袋
  • ガーゼ
  • 聴診器
  • ガーグルベースン
  • 処置用シーツ
  • 舌圧子

経鼻栄養の手順

経管栄養チューブの挿入

1.患者をファーラー位か座位に整える。

2.患者の顎を少し上向きにし、チューブの先端から数cmが硬くなるように把持をして鼻先から押し上げるように静かに挿入する。

POINTチューブの長さは、①鼻先〜耳介、②耳介〜剣状突起の長さプラス5〜7cmを目安に挿入する。

3.チューブが咽頭部に達したら、患者の顔をやや前屈にし、唾液を飲み込む動作に合わせて進めていく

POINT嘔吐反射が起きたら無理にチューブを進めない。

4.患者に口を開けてもらいチューブが挿入されているか確認する。

POINTチューブが口腔内で止まっていることも多い。

5.挿入したらシリンジをチューブに挿入し、聴診器を腹部に当てて気泡音を聴診する。

6.正しい位置に挿入されていることが確認できたら、チューブを固定する。

POINTチューブは小さくまとめて患者の邪魔にならない位置に固定する。

経鼻栄養の実施

1.ファーラー位か座位に体位を整える。

2.栄養剤の準備を行い、チューブの留置状態を確認する

3.チューブの挿入状態を確認し、栄養剤を注入する。

4.注入中は滴下状態を観察する

5.栄養剤の注入が終わったら、微温湯をチューブ内に流しフラッシュする。

6.注入終了後30分程度は、座位かファーラー位を保持するようにする。

経鼻栄養の観察項目

皮膚の状態

固定用絆創膏の位置、皮膚トラブルの有無など

チューブ

適切な位置に挿入されているか

滴下中

滴下速度、滴下状態、カテーテルのつまりの有無など

経鼻栄養のポイント

経鼻栄養は鼻からチューブを挿入するため、患者さんにとっては不快感や苦痛につながります。

挿入時に口の中にチューブが丸くなって入ってしまっていることもあるため、必ず口の中を確認することが大切です。

また、テープ固定によって皮膚トラブルも起こることがあるため、毎日観察を行いケアを行うことが必要です。

使用しない時はチューブを小さくまとめ、患者さんの邪魔にならない位置に固定することがポイントです。

私も病棟で経鼻栄養を行なっている患者さんを受け持った時は、チューブの固定が上手くできていないことがありました。

自己抜去されることも多いので、しっかり固定することが大切です!

スムーズに経鼻栄養を行うために

経鼻栄養は経口摂取ができない患者さんに行われる処置の一つですが、チューブの挿入する長さがポイントになります。

チューブが短すぎると胃に入らないため、必要な長さを挿入し挿入の確認を行うことが大切です。

栄養剤を投与している時は、適宜訪室して滴下状態などを観察することが必要になります。

皮膚トラブルを避けるためにも、固定部位のチェックは欠かさずに行いましょう。

経鼻栄養もっと深く学びたい人におすすめの参考書

経鼻栄養についてもっと詳しく学びたい人には、こちらの参考書がおすすめです!

根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術

この本では、基礎看護技術と臨床看護技術がどちらも紹介されており、内容もカラーで写真がたくさん使用されているので、イメージがしやすいのが特徴です。

経鼻栄養をはじめ、看護技術の基礎を身につけるためにも持っておきたい1冊です。

その他にも、基礎的な看護技術を学びたい看護師のために、おすすめの参考書をまとめていますので、是非こちらも確認してみてくださいね!⇒臨床看護技術を勉強したい看護師にオススメの参考書3選!

関連記事(PR含む)

The following two tabs change content below.
★TOMO★

★TOMO★

看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。http://openasnurse.com/