実習でのチームワークは大丈夫?メンバーと上手く関係を築くための3つのアドバイス

看護学校では座学の勉強の他に臨床実習がありますよね。実習では6人1チームとしてチームごとに行われますが、個人の評価とチーム全体の評価がありチームワークも大切になってきます。

チーム分けは自分たちで選ぶことができないため、仲が良くない人と一緒になったらどうしようなどと考えている人も多いと思います。

実習はチームで行われますが、チームメイトとの関係性を上手く築くことが実習の良し悪しを左右することもあります。

今回はチームメイトと上手く関係を築くための3つのアドバイスを紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

実習中の悩みで多いのはチームメンバーとの関係

実習チームのカンファレンス

最近では社会人経験を経て看護学校に入学する人も増えてきており、様々な年齢の人が一緒に勉強しているところも多いと思います。

同じ年代だけに偏らず様々な年齢の人と触れ合うことは、刺激になり良いことと考えられていますが、時にはぶつかり合うこともありますよね。

特に実習はチームで行うことが基本なので、カンファレンスなどチーム内で話し合って解決する場面が多いのです。

そんな実習での悩みと言えば、実習記録の書き方や勉強方法なども多いですが、チームメイトとの関係で悩んでいる人も多いようです。

悩みの内容は年齢差のことであったり、看護論のぶつかり合いやチームメンバーの素行などが挙がっています。

実習ではチーム評価と個人評価の両方で評価されることが多いため、メンバーの1人が遅刻などをしてしまうと、チーム全体の管理能力が足りないと評価されてしまうのです。

メンバー1人の行動が全体の評価に繋がってしまうため、真面目に頑張っているメンバーと遅刻などの失態をしてしまったメンバーとの間で溝ができてしまい、チーム内の関係が上手く行かなくなってしまうようです。

そしてチームカンファレンスなどの話し合いの場では、全員の意見をまとめることが理想ですが、リーダー格のメンバーが1人で取り仕切ってしまい、メンバー内で不満が生じるということもあります。

このようにメンバー内での小さな不満や出来事がチームワークに影響してしまい、実習がうまくいかなくなってしまう原因となってしまうのです。

チームワークが上手くいかない原因が分かったところで、チームメイトと上手く関係を築くためのアドバイスを紹介します。

チーメメンバーと上手く関係を築くための3つのポイント

思っていることは溜め込まずに伝える

実習中は寝る時間もなく常にピリピリと緊張感が漂いストレスの多い環境に晒されているため、お互いに気を遣いっぱなしですよね。

気を遣いすぎてカンファレンスでも思っていることを言えない、という人も多いのではないでしょうか。

気づいたことや思ったことを誰にも言わずに溜め込んでしまってある日爆発してしまうタイプの人もいると思いますが、緊張感漂い気を遣う実習だからこそ思ったことをメンバーに伝えるようにする必要があるのです。

チームワークが重要視される実習の評価ではチーム内でコミュニケーションがきちんと取れているか、発言し発信できているかなども評価の対象になっています。

どんな小さな不満や思ったことでも良いので、メンバーに伝えるようにしましょう。

実習のメンバーに不満を伝える

例えばメンバーの良くない行動を見てしまった時は、すぐに注意をすることで注意されたメンバー自身も改める気持ちになれます。

後々に、あの時はと過去のことを引っ張り出して言われる方が、喧嘩の元になってしまいますよね。

もちろん思ったことをストレートに伝える人もいますが、伝え方には気をつけましょう。

相手に分かりやすく分かってもらえるように伝えることが必要です。

また、お互いが言い合えるような風通しのよい関係性を築くことが大切なのです。

あまり人に思ったことを言えないという人は少しずつ始めましょう。

1日1つ思ったことを伝えるなどのように、目標を持って始めることもポイントです。

遅刻したメンバーをみんなで責めない

実習が始まると朝早く始まり夜は遅く寝る時間もないという日々が続きます。

寝不足で通学するのも辛いと思っている人も多いなかで、遅刻をしてしまったという人もいるのではないでしょうか。

もちろん時間に遅れることは、相手にも迷惑をかけてしまうことなので良くないです。

実習中はピリピリとしているムードの中で、メンバーの1人が遅刻でもしてしまうとついイラとしてしまい責め立ててしまいそうになりますよね。

遅刻した本人も何らかの事情があって遅刻していしまい、遅刻したことに対して反省していることも考えられます。

チーム全体の評価にもつながり自覚を持てと詰め寄りたくなる気持ちは抑えて、遅刻したりミスをしたりしたメンバーを責めることはやめましょう。

注意することは良いですが、1人に対してメンバー全員が責め立てるということは、イジメにも繋がってしまいます。

チーム内の雰囲気も悪くなってしまい、良い環境で実習を進めることができなくなってしまうので気をつけた方が良いです。

3)価値観の違いは当たり前であると理解する

実習中はチームカンファレンスなども多く、チームメンバーで看護論や解決策などのミーティングをする機会が多いです。

特にミーティングの中で見られるのが看護観の違いからぶつかり合ってしまい、理解してくれないと喧嘩になてしまう人もいるのではないでしょうか。

メンバー1人1人が違う患者さんを受け持ち、それぞれに経験をしてきているので当然価値観は違ってきますよね。

誰1人と同じ体験、経験をした人はいないのです。

価値観も看護観も人それぞれのものなので、違って当たり前ということを頭に置いて、お互いに意見を受け入れ話し合うことが必要になってきます。

よく看護師は人の命に関わる責任ある仕事でありプロ意識も求められることからハッキリ発言をする性格の人が多く相手の意見を受け入れないと言われることもありますが、チームワーク内では相手を受け入れ理解することが大切なのです。

お互いを理解してこそ、チームで力を発揮することができます。

実習メンバーと良い関係を築くために

実習は毎日体力と精神力の勝負となりますが、チームメンバーがいるから乗り越えられることもあるのです。

一緒に苦労を乗り越えるメンバーとは良い関係を築き、お互いを高め合えるような関係が良いですよね。

チームメンバーとの付き合い方や関係性の築き方で悩んでいる人も多いと思いますが、今回紹介したチームメンバーと上手く関係を築くための3つのアドバイスをぜひ参考にしてみてください。

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★TOMO★

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看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/