心電図は基本が大切!心電図の基本と読み方のコツ

こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。

今回は、心電図の基本と読み方のコツについてお伝えします。

心電図は心臓の機能を検査するものであり、健康診断だけでなく病棟でも測定を行います。

入院している患者さんの中には、心機能の異常がある場合は、ベッドサイドで心電図を測定します。

心電図が読めるようになるためには、心電図の基本を押さえておくことがポイントです!

心電図の目的

心疾患のスクリーニングや病態の正確な把握を行うため

心電図の種類

心電図の測定には、検査で使用される12誘導心電図とモニター心電図の2種類があります。

12誘導心電図

12誘導心電図は、四肢に装着した電極と胸部に装着した電極で12の方向に電気の流れを測定するものです。

モニター心電図(3点誘導)

モニター心電図は、病棟で見かける機会が多い、モニターに表示されている心電図のことです。

12誘導とは違い、胸部に3点の電極を装着して3点誘導で測定します。

病棟ではモニター心電図が使用される機会が多いですが、心疾患の疑いがある場合は12誘導で測定する必要があります。

心電図の基本波形

心電図は心臓の電気的な活動を体表面から波形として記録したものですが、読み方が分からないという人も多いはず。

心電図を読めるようになるためには、まずは基本の波形を覚えることがポイントです。

心電図は主に4つの波から成り立っています。

P波

P波は正常な心拍では、一番初めに始まる刺激で心房の興奮を示しています。

QRS波

QRS波はP波に続く波であり、心房からの刺激が刺激伝導系を通って心室が興奮した時に起こる波形のことです。

T波

T波はQRS波に続き、心室が興奮から醒めていく過程を表しています。

U波

U波はT波の後に小さな山がある場合に見られますが、モニター心電図上ではハッキリ見ることはできません。

心電図の観察項目

心電図の波形

不整脈の出現、心拍数の異常の有無

バイタルサイン

血圧、脈拍、呼吸状態など

装着部位

正しい部位に装着できているかなど

皮膚の状態

装着部位のトラブルの有無

心電図のポイント

心電図は基本波形をしっかり把握しておくことが大切になります。

モニター心電図を装着している患者さんの場合は、心電図の異常がある場合はアラームが鳴るので、モニターを見て状況を知ることが必要です。

心電図の読み方は、基本波形の形を覚え、どの部分に異常があるのか?を見ることがポイントです。

私も新人の頃は、心電図の読み方が分からず異常波形が出ても判別ができませんでした。

心電図は基本波形の形をしっかり把握しておくことで、異常の波形を見極めることができますよ!

心電図が読めるようになるために

心電図は苦手に感じている人は多いと思います。

心電図は患者さんの心臓の状態を把握するためには必要な検査であり、異常の早期発見が大切になります。

異常な波形との判別が出来ないと悩む新人ナースも多いですが、まずは基本の波形をしっかり理解することが必要になります。

正常が理解できれば異常も自然にわかるようになりますよ!

心電図についてもっと深く学びたい人におすすめの参考書

心電図についてもっと詳しく学びたい人には、こちらの参考書がおすすめです!

見ておぼえる心電図のえほん

心電図は難しい!という思い込みを持っている人も、この「心電図のえほん」では基本中の基本が簡単に説明されているので、心電図の入門にピッタリです。

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★TOMO★

★TOMO★

看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/