こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
今回は、ストレッチャー移送を安全に行うための3つのポイントについてお伝えします。
病院では患者さんの移動に車椅子やストレッチャーを使う機会が多いです。
ストレッチャーの移動では患者さんの進行方向がポイントになりますが、あまり自信がないという人もいるかもしれません。
移動や移乗を安全に行うためにも、基本をしっかり押さえておくことが大切です!
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ストレッチャー移送の目的
治療、検査室への移動が必要な場面で、自力で移動できない患者への安全で円滑な移動・移動援助を行うため。
ストレッチャー移送の必要物品
・ストレッチャー
(必要時)
・点滴ポール
・酸素ボンベ
ストレッチャー移送の手順
1.ストレッチャー移動ができるように病室の環境を整える
2.移動に必要な人数を確保し、ベッドの高さとストレッチャーを同じ高さにする
3.移動用マットを患者の体の下に敷きこみ、ストレッチャーをベッドにつける
POINTベッド、ストレッチャーのストッパーが止まっていることを確認する
4.患者の腕を体感に沿わせて、移動用マットのサイドの取手を掴み滑らせる
![](https://nastea.jp/wp-content/uploads/2017/10/3dc491f7c5f30249b148db4cc9a0ed08.png)
5.患者の体を持ち上げる場合は、看護師同士で声を掛け合わせ、姿勢を保持しながら移動させる
POINT移動に必要な人数を確保して行う
6.移動できたら、ストレッチャーの上を整え、掛け物やチューブ類を整理する
7.ストレッチャーを押しやすい高さに整え、高さ調整ハンドルをしまっておく
8.ストッパーを外し、患者の足が進行方向になるように移送する
POINT足が進行方向を向くと視界が開け、気分不良を起こしにくいため
9.段差やカーブの時は声かけをしながら移送する
ストレッチャー移送の観察項目
![](https://nastea.jp/wp-content/uploads/2016/11/shutterstock_323861228.jpg)
意識レベル
覚醒状態、理解力、注意力など
身体状態
バイタルサイン、疼痛、創傷の有無、安静状態など
チューブ類
点滴、酸素チューブの有無など
移動動作時
身体的、精神的苦痛の有無
ストレッチャー移送のポイント
![](https://nastea.jp/wp-content/uploads/2016/11/shutterstock_156677645-1.jpg)
ベッドからストレッチャーに移動させる時は、移動用マットなどがあるので活用することで少人数でも移動させることができます。
患者さんを持ち上げて移動させる場合は、成人の患者の場合は最低でも4人は必要になります。
患者さんの体格や体重に合わせて必要な人員を確保してから行いましょう。
また、酸素チューブや点滴などのルート類は、ルートトラブルが起こらないように注意しながら移動させることが大切です。
安全面を考えて自分1人で無理をしないことがポイント!
移送前には必ずスタッフに応援の声かけをしておきましょう。
安全にストレッチャー移送を行うために
自立している患者さんの場合でも、検査のためにストレッチャーを使用して移動することもあります。
ストレッチャー移送を行う時は、必ず患者さんの足を進行方向に進むようにしましょう。
移送中は常に患者さんの様子を観察しながら行うことが大切です。
ストレッチャー移送を確認したい人は、今回紹介したストレッチャー移送を安全に行うための3つのポイントの内容を参考にしてみてください。
ストレッシャー移送をもっと深く学びたい人におすすめの参考書
ストレッシャー移送についてもっと詳しく学びたい人には、こちらの参考書がおすすめです!
![](https://nastea.jp/wp-content/uploads/2017/08/e5d1e34169b236467ec88ea694a364c7.png)
この本では、基礎看護技術と臨床看護技術がどちらも紹介されており、内容もカラーで写真がたくさん使用されているので、イメージがしやすいのが特徴です。
活動・休息援助技術のカテゴリーで移乗・移送についても説明があるので、看護技術の基礎を身につけるためにも是非持っておきたい1冊です。
その他にも、基礎的な看護技術を学びたい看護師のために、おすすめの参考書をまとめていますので、是非こちらも確認してみてくださいね!⇒臨床看護技術を勉強したい看護師にオススメの参考書3選!
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