こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
今回は、在宅酸素療法の目的と指導のコツについてお伝えします。
呼吸器疾患や症状によって、退院後は在宅で酸素療法を行いながら生活を送る患者さんも多いです。
酸素療法を在宅で行うときは、火気の取り扱いなどの様々な指導が必要になります。
退院時の指導は、退院後の生活を快適に送るために必要になるため、本人だけでなく家族にも理解してもらうことが大切です。
在宅で行う酸素療法の取り扱いについて理解しておくことがポイントです!
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在宅酸素療法の目的
低酸素血症おん改善や合併症進行の防止のため自宅で酸素療法を行いQOL(生活の質)の向上を図るため
在宅酸素療法の必要物品
- 酸素ボンベ
- 延長チューブ
- カヌレ
在宅酸素療法の手順
携帯用酸素ボンベの場合
1.呼吸同調式酸素供給装置に電源を入れて電池の残量を確認する
2.カヌレが正しく接続されていることを確認する
3.酸素ボンベのバルブを開き、流量ダイヤルを合わせる
4.酸素が出ていることを確認し、電源スイッチを「同調」に合わせる
5.カヌレを装着する
6.終了時はカヌレを外し、酸素ボンベのバルブを閉めて電源スイッチを切る
在宅酸素療法の観察項目
患者の状況
身体状況、認知力、理解力、心理状態、疾患に対する理解など
家族の状況
理解力、協力が得られるか、患者の疾患に対する理解など
在宅酸素療法の受け止め方
不安や過度な期待の有無など
酸素療法に関する情報
安静時、運動時、睡眠時、入浴時などの酸素流量と酸素吸入時間の確認
在宅酸素療法の指導
在宅酸素療法の指導では、酸素供給装置の取り扱いや流量時間を守ることなどを説明します。
主な指導内容は以下の通りです。
- 酸素療法の効果
- 指示通りの使用を説明
- 酸素供給装置の取り扱い
- 禁煙指導
- 薬物指導
- 感染予防
- 生活に合わせた動作の工夫
これらの項目について指導を行います。
酸素流量は指示通りに行うことが大切であり、自分の勝手な判断で酸素流量を変更すると効果が得られないことなども説明することが必要です。
酸素療法中は、火気の取り扱いにも注意が必要であり、患者本人だけでなく家族の協力も必要になります。
在宅酸素療法のポイント
在宅での酸素療法は、持ち運びの酸素ボンベを使用することで行動範囲も広くなり、患者さんのQOLの向上にもつながります。
酸素療法は、火気の取り扱いに注意が必要など、患者本人だけでなく家族や周囲の理解も必要になります。
退院時に指導を行うときは、患者本人だけでなく家族も交えて説明を行いましょう。
患者さんの中には、在宅での生活が具体的にイメージ出来ていないことが多いので具体的に説明することがポイントです!
在宅酸素療法の指導を行うために
最近では在宅医療で退院後の生活を送る患者さんも増え、在宅酸素療法をしながら自分らしく過ごしている人も多いです。
在宅酸素を活用することで、行動範囲が広がりQOLの向上にもつながるため、正しい方法で使用することが大切です。
在宅酸素療法の指導を行うときは、病院での生活との違いや酸素の取り扱い方法などについて具体的に説明しましょう。
指導をスムーズに行うためには、患者さん本人とその家族と一緒に説明を行うことがポイントです。
酸素療法についてもっと深く学びたい人におすすめの参考書
酸素療法についてもっと詳しく学びたい人には、こちらの参考書がおすすめです!
この本では、基礎看護技術と臨床看護技術がどちらも紹介されており、内容もカラーで写真がたくさん使用されているので、イメージがしやすいのが特徴です。
第7章の呼吸・循環を整える技術のカテゴリーで酸素療法についても説明があるので、看護技術の基礎を身につけるためにも是非持っておきたい1冊です。
その他にも、基礎的な看護技術を学びたい看護師のために、おすすめの参考書をまとめていますので、是非こちらも確認してみてくださいね!⇒臨床看護技術を勉強したい看護師にオススメの参考書3選!
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