こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
今回は、酸素流量計の扱いと酸素療法の手順についてお伝えします。
酸素療法は低酸素状態になった時などに行われるケアの一つです。
酸素を投与する時は、中央配管に酸素流量計を設置して行いますが、正しい設置方法を理解しておく必要があります。
酸素流量計の目盛の読み方は、酸素療法を安全に行う上で大切なポイントになるので押さえておきましょう!
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酸素療法の目的
低酸素血症の改善および予防するため
酸素療法の必要物品
- 酸素流量計
- (必要時)加湿器
- (必要時)滅菌蒸留水
- 酸素マスクorカヌレ
酸素療法の手順
1.酸素流量計を中央配管の酸素の部分に接続する
POINT「カチッ」という音がするまで押し込み接続する
2.酸素流量計が接続されたことを確認し、酸素流量計の開閉口を開き酸素の流量状態を確認する
3.酸素マスクまたはカヌレを接続し、指示された流量に合わせて投与する
4.必要時に加湿器に滅菌蒸留水を入れて酸素投与を行う
POINT4L以上の投与で滅菌蒸留水が必要
5.カヌレは両鼻に差し込み、耳にメガネのようにかけて固定する。
6.マスクは顔にフィットするようにゴムで調整を行う
7.酸素投与後のバイタルサインや呼吸状態を観察する
酸素療法の観察項目
バイタルサイン
投与前後の変化
呼吸
呼吸数、深さ、パターン、呼吸音の聴診など
全身状態
顔色、爪の色、チアノーゼの有無など
酸素療法のポイント
酸素療法は低酸素になっている患者さんに行われる処置であり、緊急を要する場合もあります。
すぐにセッティングができるように酸素流量計の扱いを理解しておくことが大切です。
酸素流量計はボール型とロタ型の2種類がありますが、ボール型は中央の高さの目盛を読む必要があるので、間違えないようにしましょう。
また、酸素実施中にはバイタルサインの確認は適宜行い、変化がないかどうかも確認することが必要です。
私も新人の頃は、酸素流量計の目盛の読み方が分からなかった経験があります。
病院や施設によって酸素流量計の形や種類が違うものもあるので、使う前に確認してきましょう。
自信を持って酸素療法を実施するために
病院では様々な場面で酸素療法が行われており、急変時には必ず必要になる知識の一つです。
酸素療法は適切な指示量の酸素を投与することが必要であり、目盛の読み間違えでミスに繋がることもあります。
また、マスクやカヌラによって皮膚トラブルが起きてしまうこともあるので、ケアや観察をしっかり行いましょう。
酸素の扱いを押さえておくことで、必要時に慌てることなく対応できますよ!
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この本では、基礎看護技術と臨床看護技術がどちらも紹介されており、内容もカラーで写真がたくさん使用されているので、イメージがしやすいのが特徴です。
第7章の呼吸・循環を整える技術のカテゴリーで酸素療法についても説明があるので、看護技術の基礎を身につけるためにも是非持っておきたい1冊です。
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