緩和ケアでは末期がんの患者さんと関わる機会が多いですが、積極的な医療処置よりも精神的なケアが重要になってきます。
患者さんにとってより良い最期を迎えるためのサポートを行なっていきますが、看護師としての関わり方に自信がない、分からないという悩みを抱えた人も多いと思います。
精神的な関わりやサポートは自分が体験しなければ分からないことも多いので、理解が難しい部分もあります。
今回は緩和ケア病棟で働く看護師にオススメする、緩和ケアの看護に活かせる参考書を3冊紹介します。
緩和ケア病棟で働く看護師にオススメの参考書
緩和ケアの患者さんへの声かけを勉強したい看護師にオススメ
緩和ケア 2016年06月増刊号 (緩和ケアの魔法の言葉 どう声をかけたらいいかわからない時の道標)
〜目次〜
1 頑張る患者・家族への魔法の言葉、2 行き詰まった時の魔法の言葉、3 感情に圧倒されている時の魔法の言葉、4 決める時や後悔を感じている時の魔法の言葉、5 症状コントロールの際の魔法の言葉、6 在宅や緩和ケア病棟を紹介する時の魔法の言葉、7 最後の数日の魔法の言葉、8 初めて会う時の魔法の言葉
緩和ケアでは最期を迎える患者さんとの関わりがメインになりますが、声かけや精神的なサポートが大切になります。
患者さん本人だけでなく、その家族への精神的なケアも大切になるので、日々の関わり方に悩んでいるという人もいると思います。
この本では、緩和ケアの患者さんへの声かけについて紹介されています。
患者さんとその家族に一言伝えたいけど、どうやって声をかけたら良いのだろう?という看護師の疑問を解決してくれる内容になっています。
患者さんと家族との関わりを勉強したい看護師にオススメ
〜目次〜
第1章 症状コントロールの考え方、第2章 精神的サポート,家族へのサポート、第3章 死亡直前期の緩和ケア
看護を行う上で患者さんを理解することは重要になってきますが、緩和ケアを受ける患者さんの理解が難しいと感じている人も多いのではないでしょうか?
緩和ケアを行う際には、患者さんの希望に沿って治療を進めていきますが、中には治療を拒否する人も。
患者さんの最期に携わる看護師自身も患者さんへの関わりに対して悩みを感じている人も多いと思いますが、この本では緩和ケアの患者さんへの関わりについて紹介されています。
患者さんとの関わりだけでなく、緩和ケアに携わる医療者へのアドバイスという内容になっているので、現在緩和ケアに携わっている人やこれから緩和ケアに携わる人にもオススメの1冊です。
緩和ケアを深く掘り下げたい看護師にオススメ
患者から「早く死なせてほしい」と言われたらどうしますか? (本当に聞きたかった緩和ケアの講義)
〜目次〜
オリエンテ-ション:緩和ケアをめぐる10の提言、1学期:痛みの治療と症状緩和、2学期:鎮静と看取りの前、3学期:コミュニケ-ション
緩和ケアでは患者さんの最期をサポートする関わりが重要になりますが、中には絶望を感じて治療に前向きになれない患者さんもたくさんいます。
時には患者さんから言われた一言に対して、どのように答えるのが正解なのか?と頭を抱えてしまう場面も。
この本では緩和ケアに携わる医療者の些細な疑問を解決する内容になっています。
マニュアルや教科書だけでは解決しない緩和ケアの悩みについて詳しく紹介されているので、緩和ケアを深く掘り下げたいという人にオススメです。
緩和ケアでの患者さんとの関わりを学ぶために
緩和ケアでは患者さんの精神的なサポートや家族への関わりが重要になりますが、関わり方は人それぞれの方法があるので、勉強が難しいと感じている人も多いと思います。
患者さんの最期をより良い形でサポートできるよう、患者さんの理解が大切になるのです。
緩和ケアの看護を勉強したいと考えている人は、今回紹介した緩和ケア病棟で働く看護師にオススメの緩和ケアの看護に活かせる参考書の3冊を参考にしてみてください。
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