毎日実習に勉強に就職活動など毎日が多忙で大変な看護学生ですが、就職活動の際には面接がありますよね。
学生実習を通して将来は外科で働きたいなど、希望部署を決めているという人もいると思います。
しかし逆に希望部署が全然決まっていないという人もいるのではないでしょうか?
最近では就職試験の時に希望部署を確認する病院もあるため、ある程度の方向性を決めておくことが大切になります。
希望部署を聞く病院は増えている
将来の就職先を決める大切な就職活動ですが、中には「この病院の部署で絶対働きたい」と方向性を決めてしまっているという人もいますよね。
しかしほとんどの学生は、まだ方向性が決めきれていないという人も多いと思います。
そんな時に希望の配属先を聞かれても、どこを選べば良いか迷ってしまうという人もいるのではないでしょうか?
最近では新人看護師の定着率の改善のために、希望部署への配属を積極的に行なっている病院も増えており、面接時に配属先を聞くところが多いのです。
面接で希望部署が決まっていないと答えてしまっては、やる気がないと見られてしまうのでは?と不安になってしまう人もいると思います。
新卒で希望するなら急性期がオススメ
もし、自分が目指したい方向性が決まっていないのであれば、新卒で希望する部署として急性期がおすすめです。
急性期と聞いて嫌なイメージを持っている人もいると思いますが、急性期をおすすめするのにはきちんとした理由があるのです。
・最初にハードな科目を経験しておく方が良い
・急性期での経験は他の科目でも通用する
・看護師としてのスキルが向上する
これらが急性期をおすすめする理由ですが、詳しく見ていきましょう。
最初にハードな科目を経験しておく方が良い
急性期は患者さんの展開が早いため、精神的にも肉体的にもハードな部署です。
そして夜勤も多く受け持ち患者さんも10人を一気に見なければならないため、かなりハードな環境です。
また、急性期は患者さんの容態も変化しやすいため、急変時の対応方法や処置方法、アセスメント力など看護師として必要なスキルを身につけるには最高の環境なのです。
夜勤も忙しく大変なことが多いため、体力のある若いうちに経験しておく方が、その後の看護師としての選択肢も広がるので、幅広い視野を持って看護師の仕事をしたいという人にはオススメです。
急性期病棟を経験している人の多くは、新人時代に経験しておいてよかった、ベテランになってから配属されても乗り越える自信がないという意見もあります。
急性期での経験は他の科目でも通用する
急性期では、手術後の患者さんや容態が安定しない患者さんなどが多く入院している部署ですが、観察力やアセスメント能力が重要になります。
医療処置や急変対応など看護師に必要なスキルを経験することができるので、他の科目でも通用するスキルを身につけることができます。
例えば、介護施設で勤務するときも、急性期病棟での急変対応などの経験が役に立つことがあります。
このように将来的に急性期病棟以外の部署で働く時に、急性期での経験が選択肢の幅を広げられるため、看護師としてキャリアアップを目指している人にはオススメです。
看護師としてのスキルが向上する
急性期病棟では急変時の対応や手術前後の看護、処理介助など、看護師としてのスキルを活用する場面が多いです。
処置介助などは急性期のような処置が必要な部署で経験することで、経験値を上げることもできるので、看護師としての経験の幅が広がります。
慢性期病棟など処置介助が少ない部署では、なかなか経験することができないため、新人の間に経験をしておくことで、ベテラン看護師になった時に困りません。
これらが新人が希望する部署として急性期をオススメする理由ですが、希望部署が決まっていないという人は参考にして見てください。
では逆に、新人におすすめしない部署を見ていきましょう。
新人看護師に精神科はオススメしない
希望部署を選ぶ時に、仕事が楽そう、あまりハードじゃない部署が良いと考えている人もいると思います。
よく楽そうだからという理由で精神科を選ぶ人がいますが、楽そうという理由だけで選ぶのは注意が必要です。
精神科の看護もコミュニケーション能力や人間理解のスキルが身につきますが、急性期ではない病棟では処置などが少ないため、看護スキルを身につけることが出来ません。
慢性期の精神科病棟で働きたいと考えている人は、精神科病棟から他の部署への転向は難しいと感じることもあるので、よく考えて選択する必要があります。
希望部署で看護師として働くために
看護師としての方向性は決まっていても、自分が働きたい部署を決めるのは難しいですよね。
看護師が活躍できる分野も色々あるので、選びきれないという人もいると思います。
新人の間は勉強も仕事のうちになるため、希望部署で看護師としてたくさんの経験を積んで成長してください。
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