こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
今回は、意識状態の観察と評価のポイントについてお伝えします。
意識状態は観察の基本になるので、評価を活用して報告できるようにしておきましょう!
意識状態は、患者さんの状態を把握するための基本になりますが、意識レベルの評価が必要になります。
また、急変時などは意識レベルの確認を一番最初に行う必要があるため、眠っているだけなのか意識消失を起こしているのかの見極めが大切です。
意識レベルの評価や意識に関する表現について理解しておきましょう!
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意識状態の観察の目的
意識状態を把握し異常の早期発見に努めるため
意識レベルの評価
意識レベルの状態を評価するためには、JCS(ジャパンコーマスケール)やGCS(グラスゴーコーマスケール)などの共通認識のためにスケールが使用されます。
急変時や意識障害がある患者さんには、これらのスケールを使用して評価を行うため頭に入れておきましょう。
JCSの内容は以下の通りです。
こちらのスケールは、短時間で簡易的に意識レベルの評価を行うことができるので、病棟でも活用されています。
GCSは以下の通りです。
GCSは世界的に通用する意識レベルの評価方法になっていますが、3側面からの総和での評価となるため、やや複雑になってしまいます。
意識状態の観察観察項目
全身状態
体位や姿勢、筋肉の状態、麻痺、振戦、痙攣の有無
体表面の変化
ドレーンや創部からの出血や排液、酸素チューブの外れ、点滴ルートの外れ、尿失禁の有無など
バイタルサイン
血圧、発熱、脈拍の異常の有無
瞳孔の状態
対光反射の有無、瞳孔の大きさ、偏位の有無など
意識状態の観察ポイント
入院をしている患者さんの中には、容態が急変して意識障害を起こす人も多いです。
意識消失している場合は、寝ているようにも見えるため、しっかり反応を見極めて判断することが大切です。
脳疾患などが原因で意識障害を起こしている場合は、一刻も早く適切な処置が必要になるため早期発見がポイントになります。
いつもと何か違うと違和感を感じたら、迷わず先輩ナースに相談することが大切です。
意識状態の観察につまづいたら、今回の記事の内容を思い出して参考にしてみてくださいね!
スムーズに意識状態の観察を行うために
意識状態は患者さんの状態を把握するために必要な状態です。
意識レベルが急に落ちてしまう患者さんもいれば、見た目は変わりないけど何か違うと感じる程度まで様々です。
少しでも違和感を感じたら、紹介したJCSやGCSのスケールを使って意識レベルの評価を行い報告することが大切です。
意識レベルが一気に落ちてからでは手遅れのこともあるので、しっかり観察するようにしましょう!
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フィジカルアセスメントは、患者さんの状態を把握するために必要な看護技術の一つですが、観察に自信がないという人も多いと思います。
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解剖生理から疾患の症状までを一貫して勉強することができるので、根拠を理解しながらフィジカルアセスメントのポイントを身につけることができます。
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