こんにちは、看護技術の記事を担当している元看護師のTOMOです。
インシデントを起こしてしまったら慌ててパニックになってしまいますが、今回は針刺し事故を起こした時の対処法についてお伝えします。
針刺し事故を起こしてしまった時の対処法を知っておくことで、いざという時に慌てずに動くことができます!
病院では患者さんへの処置として、様々な医療行為を行いますが、その中でも採血やルート確保など針を使って行う危険な処置も多いです。
患者さんに使用した注射針が自分に刺さってしまうというインシデントも、現場では起こっています。
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針刺し事故を防ぐ目的
医療従事者や鋭利器材を扱う可能性がある関係者の針刺し、切創を予防し感染のリスクを下げるため
針刺し事故とは

針刺し事故とは、患者さんに使用した針などが医療従事者に刺さってしまったりすることです。
感染症の患者さんの場合は、針刺し事故をきっかけに医療従事者に感染してしまうことがあるため、危険な医療事故です。
実際の現場では、針刺し事故の報告は多く、日本国内で年間で約40〜60万件の針刺し事故が起こっているというデータもあります。
採血や静脈内注射などで針を日常的に扱う看護師は、針刺し事故に遭遇する機会も多いのです。
針刺し事故の予防する手順
1.注射を実施する場合は、黄色のバイオハザードマークがついた廃棄ボックスを必ず準備する
2.使用した注射針は使用後にリッキャップせずにそのまま廃棄ボックスに捨てる
3.止むを得ずリッキャップする場合は、キャップを置いて片手ですくい上げるようにリッキャップする
POINT注射針はリッキャップせずにそのままボックスに入れることが基本
針刺し事故を起こしたときのポイント

針刺し事故を起こしてしまった場合は、作業を中止してすぐに石けんと流水で洗い流します。
その後、病院のマニュアルに沿って報告を行いますが、まずは主任や師長に報告しましょう。
報告後、インシデントレポートを作成し、患者さんの感染症の有無や病状によって対処法を決定します。
針刺し事故を起こした場合は、期間を置いて再度血液検査を行うこともあります。
針刺し事故を起こしてしまったら、必ず師長や主任などの部署の責任者に報告しましょう!
針刺し事故で感染しやすい感染症は、以下の通りです。
・HBV(B型肝炎ウイルス)
・HCV(C型肝炎ウイルス)
・HIV(エイズウイルス)
これらのウイルスは血液を介して感染するため、針刺し事故によって感染しやすいです。
針刺し事故を起こさないためには、日頃から針の扱いに気をつけ、予防する方法を実施することです。
もし針刺し事故を起こしてしまったら、今回紹介した対処法を思い出して参考にしてみてくださいね。
針刺し事故を起こさないために
針刺し事故は医療現場で起きている事故の中でも多いです。
看護師は日常的に針を扱うことが多いため、気をつけていても事故が起こってしまうこともあります。
針刺し事故は看護師にとって身近な事故であり、リッキャップをしないなどの予防策を徹底することが大切です。
針刺し事故は起こってしまうと感染してしまう危険性があるので、自分だけでなく周りのスタッフにも気をつけるよう声かけを行いましょう。
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