学校を卒業して総合病院や大学病院に就職する人がほとんどですが、新人看護師の多くは急性期病棟へ配属されます。
急性期病棟は対応しなければならない業務も多く、日々変化する患者さんの経過についていかなければなりません。
忙しくて大変なことが多い急性期病棟ですが、配属された新人看護師の中には自分に合っていないと感じている人も多いのではないでしょうか。
急性期病棟が合わないと感じている人へのアドバイスを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.急性期病棟が合わない理由
急性期病棟は手術後の患者さんの管理やオペ出し、処置などの業務がありますが、常に時間に追われながらこなしていかなければなりません。
オペ出しやオペ迎えの時間は決まっているので、限られた時間の中で効率よく業務をこなす能力も急性期病棟には求められています。
多くの業務と合わせて急性期の特徴には患者さんの変化や展開が早いこともありますが、急性期病棟が合わないと感じている人はどのような理由があるのでしょうか。
急性期病棟が合わないと感じる理由は以下の通りです。
・急性期の早い展開についていけない
・夜間の患者さんの急変が怖い
・患者さんとの関わりがなくてつらい
・プライベートな時間が少なくて辛い
・要求されるレベルが高く、精神的にしんどい
が急性期病棟が合わないと感じる理由は様々ですが、新人看護師で1番多い理由は急性期の早い展開についていけないということではないでしょうか。
新人看護師は1人で対応ができないことも多いため、周りについていけない焦りと孤独感を感じることもありますが、慣れてくると急性期病棟の忙しさにも適応できるようになってきます。
2.急性期病棟のスピードに付いていけないのは当たり前
新人看護師の間は患者さんの変化のスピードが早すぎて、付いていけずしんどい時期が続きますが、スピードに付いていけないからといって自分に合っていない訳ではありません。
新人でいきなり全てを完璧にできる人はいませんし、先輩たちもそれを望んでいる訳ではありません。これから経験と知識を積んで対応できるように成長していってもらいたい、と思っているはずです。
急性期病棟に配属された新人看護師の中で、「どうして私が急性期病棟なの?」と疑問に思っている人もいるかもしれませんが、急性期病棟は看護師として臨床経験を積む上で最適な環境なのです。
患者さんに必要な処置や病態、手術、急変時の対応、入退院の対応や緊急入院対応など看護を行う上で必要なスキルが集約されており、高いレベルの知識とスキルが身につく場所です。
そのため急性期病棟で経験を積んでおかなければ、後々看護師として働く上で困ってしまいます。
逆に急性期病棟でしっかり基礎を積んでおけば、どこの病棟に行ってもきちんと対応できるくらいの自信がつきます。
新人の間は慣れないことも多く完璧についていくことは難しいと感じることもあると思いますが、続けていればきっと慣れて時間に追われる忙しさの中に、やりがいや楽しさに気づける時がきます。
3.まずは6ヶ月働いてみることが大切
急性期病棟の忙しさや時間に追われる日々は慣れてくるとやりがいや楽しさに変わってきますが、それでも合わないと感じる人もいるかもしれません。
ひとまず6ヶ月間急性期病棟で働いて、それでも無理だと感じたら転職や異動を相談することも必要です。
我慢を重ねて仕事を続けていても、今度はうつ病などの精神的な不調が出てしまう場合があるため、無理は禁物です。
配属されてすでに急性期病棟が辛くてしんどい、と思っている人は6ヶ月間の短期勤務だと思って働いてみましょう。
6ヶ月後には辞めて違う場所で働いていると、想像するだけでも少し楽になります。
6ヶ月という期間は病棟業務が一通りこなすことが出来て夜勤業務も経験しているので、転職の際に自分のアピールポイントにも使えます。
どうせ辞めるなら経験しておこうくらいに気負わず経験を積みましょう。
もし、6ヶ月間で少しでもやりがいや楽しさを感じることができたら、あと3ヶ月などのように期間を延長して考えてみましょう。
やりがいや楽しさを見い出せなければきっぱり切り替えて環境を変えて新たなスタートを切り、自分のやりたい看護を突き詰める道に進むことも方法の一つです。
急性期病棟で看護師として働いていくには
患者さんの急変対応や緊急対応など常に緊張感が張り詰め、時間に追われながら業務を行うのが急性期病棟の特徴ですが、看護師に必要な経験や知識が体験できる貴重な場所です。
看護師に必要な経験を積むことができますが、誰にでも合っているという訳ではありません。
急性期病棟の忙しい雰囲気が好きだという人や手術を受ける患者さんの回復過程を見れることが良いと感じる人もおり、急性期病棟が合っていると考えている人もたくさんいます。
逆に急性期病棟が合わないと感じている人もいると思いますが、ぜひ上記のことを意識しながら無理はしすぎず実践してみてください。
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