辞書と聞くと学生時代の英単語や漢字を調べる時に使ったことを思い出す人も多いと思います。
特に電子辞書はすぐに知りたいことが調べられて便利ですよね。
実は漢字や英単語だけでなく、医療用語や薬についても調べることができる医療者向けの電子辞書も発売されており、すごく便利なものです。
学生時代に使っていたという人も多いと思いますが、看護師になってから電子辞書が必要なのかどうか気になるという人もいるのではないでしょうか。
これから辞書を買うかどうか検討している人や購入を迷っている人は、気になる看護師の電子辞書事情について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
看護師向けの電子辞書について
看護師向けの電子辞書って何かわからない、普通の辞書と何が違うのかと感じている人もいるかもしれませんので、看護向けの辞書を紹介していきます。
中学校や高校で電子辞書を使用していたという人も多いかもしれませんが、一般的な辞書は主に広辞苑や英和辞典、和英辞典、ことわざなど言語に関するコンテンツが収録されています。
看護師などの医療者向けの電子辞書には、医学用語辞典や医学英和辞典、治療薬マニュアルなどの専門書が収録されており、キーワードを入れることですぐに情報を得ることができます。
中には看護技術が動画として収録されてあるものもあり、すごく便利になっています。
看護師が電子辞書を使うタイミング
色々と便利な専門書などが収録されており使い勝手も良さそうですが、意外にも使用されている場面は限られているようです。
病院で働く看護師が電子辞書を使用するときは、薬剤の薬効や併用禁忌薬を調べるときが多いです。
病院で働いていると患者さんによっても内服している薬剤も違いますし、同じ薬効であってもジェネリック薬品などにより名前だけでは判断できないほど多くの薬剤が存在しています。
正直、病棟で扱っている全ての薬剤を覚えることは難しいですよね。
そんな時に、キーワードを入れるだけでサッと情報を知ることができる電子辞書は重宝されています。
逆に薬剤を調べるとき以外は、あまり使用されていない傾向があります。
働いているとわからない看護用語などと遭遇することがありますが、辞書で調べるというよりは先輩に聞いたりして教えてもらうことが多いようです。
特に病院で働いているとすぐに知りたいと思っていることをいちいち調べている時間も勿体無いので、先輩に聞いて解決することが業務を進める上でもスムーズに行く方法だと思います。
新人看護師であれば指導中に調べてきてと課題に出されることもあると思いますが、その場合も辞書を使って調べたり、先輩に聞いている人が多いようです。
電子辞書のメリットとデメリット
仕事を行う上で色々な専門書がコンパクトに持ち運べるのは嬉しいですよね。
専門書であれば分厚くて重いものが多いので、場所を選ばずに手軽に調べることができるのはメリットです。
コンパクトで知りたい情報をすぐに得られる便利な電子辞書ですが、デメリットもあるようです。
・値段が高い
・ポケットに入れるには少し大きい
・ポケットに入れていると重くて動きにくい
・本当に知りたいことにたどり着くまで時間がかかる
・業務中に調べてる時間がない
一見便利で業務に役立ちそうなものですが、コンパクトといってもやはりポケットに入れるには少し大きくて不便が多いようです。
また電子辞書は精密機器であり専門書が収録されていることもありなかなか高価なものなので、気軽に買えるものではないのです。
参考の値段としては大体5万円前後のものが多いので、少ししか使わないのであれば購入も考えてしまいますよね。
そして辞書ならではの問題であるたどり着くまで時間がかかるということですが、自分の知りたい答えにたどり着くにはキーワードを入れなければなりません。
臨床ではすぐに必要な情報も多いので、調べている時間があるなら人に聞いた方が早いと感じている人も多いです。
現役看護師は電子辞書を使っている人は少ない
電子辞書のメリットやデメリットなどを見ていきましたが、便利で使い易いところもあり持っていると損はないように思いますが、実際には現役看護師で電子辞書を使っている人は少ないです。
使っていない理由としては様々であり、電子辞書がなくても業務に支障はないというものが多い意見でした。
・病棟に辞典が置いてあるから
・病棟に共有の電子辞書がある
・ネットで調べられるから
他にも病棟に辞書や電子辞書が置いてある、インターネットで知りたい情報を調べられるからなどの理由が挙がっています。
病院や施設にもよりますが、専門書が置いてあるところも多いので辞書をわざわざ使わなくても調べられる環境が整っていることが大きいようです。
逆に辞書があって良かったと思う場面はどんな時でしょうか。
・ケースをまとめるときに専門用語の使い方を調べた
・仕事が終わって課題に取り組むときに使った
電子辞書を活用する場面はケーススタディの論文を書くときや課題に取り組むときなど、臨床以外の勉強の場で役立っているようです。
意外にも臨床ではあまり使われずに、仕事以外の論文や勉強の場面で使っている人が多いことが分かりました。
電子辞書を上手く活用していくために
電子辞書は知りたいことがすぐに分かってすごく便利ですよね。臨床の現場ではすぐにその場で理解できなければならない場面もたくさんあります。
すごく便利なものですが高価なものなので、気軽に手に入るものではないと感じる人もいると思います。
電子辞書があれば様々な場面で疑問が解消され便利ですが、本当に必要な場面を見極めて購入を考える必要があります。
電子辞書を買おうか迷っているという人は、今回紹介した気になる看護師の電子辞書事情についてをぜひ参考にしてみてください。
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