<新人看護師必見>夜勤デビューする前に知っておきたい5つのコト

看護師として働き始めて数ヶ月、日勤業務にも少し慣れてきた新人看護師の人も多いのではないでしょうか。日勤業務に慣れてきたら次のステップは夜勤業務ですが、初めての夜勤業務は不安でいっぱいだと思います。

毎朝夜勤スタッフからの申し送りを受けているけど具体的にどんなことをしているのか分からないなどと不安に感じている人もいるかもしれません。

その不安を少しでも軽減できるように夜勤デビューをする前に、知っておきたいポイント5つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

夜勤業務の内容を知っておこう

夜勤デビューを控えた新人看護師にとって不安に感じていることは多いと思いますが、ポイントを紹介する前に夜勤の業務内容を紹介しておきます。

夜勤業務は施設や病院によって2交代や3交代で行われていますが、実際の内容は経験して初めてわかることが多いと思います。

夜勤業務での看護師の役割は患者さんが無事に夜を過ごせるよう援助することですが、実際の業務内容を見ていきましょう。

一般的な病棟の夜勤業務のタイムスケジュールは以下の通りです。

16:00 受け持ち患者の確認と情報収集、物品チェック、点滴チェック
16:30 日勤からの申し送り
17:00 病室周りと夕食の準備、注入、配薬の確認
18:00 夕食の配膳、食事介助、下膳、配薬
19:00 ラウンド、検温、トイレ誘導、オムツ交換、眠前薬の配薬
21:00 消灯、休憩、点滴更新分の確認
23:00 交代で仮眠や記録や交代スタッフへ申し送り
00:00 点滴更新、ラウンド、オムツ交換
5:00 採血、ラウンド、検温、配薬チェック、オムツ交換、オペ出し準備
6:00 朝食介助、注入、配膳、下膳
7:00 記録
8:30 日勤へ申し送り

これらが夜勤業務のタイムスケジュールですが、これは2交代の内容になるので3交代の場合は0時に準夜勤の人から深夜勤へ申し送りがあります。

配属先の夜勤が2交代制なのか3交代制なのかをしっかり理解しておきましょう。

夜勤業務の体制は施設や病院によって違いはありますが、忙しい急性期病棟であれば3人体制、慢性期病棟などであれば2人体制で業務を行なっているところもあります。

夜勤業務の内容が分かったところで、夜勤デビューする前に知っておきたいポイント5つを紹介していきます。

1.体調管理はしっかりしよう

夜勤業務が入ってくると体が変化に慣れず体調を崩してしまうことがあります。

夜勤業務の休憩中に仮眠が取れる時間があっても、緊張して眠れないこともありますよね。

なんといっても夜勤業務は体力勝負であり、2交代の場合は16時間も勤務しなければなりません。

夜勤前は十分睡眠をとり栄養補給も行いましょう。新人の間は夜勤中もバタバタとしてしまうことが多いですが、忙しい中でも手軽に取れる軽食を準備しておくと安心です。

2.基本の技術の復習と情報収集はしっかりしよう

夜勤業務は受け持ち患者さんも日勤帯より増えて1人で対応しなければならないことも出てきます。特に夜間はスタッフの数も少なく先輩の応援を借りられない時もあるので、必ず基本的な技術の復習を行い出来るようにしておきましょう。

また、夜勤は受け持ち患者さんの数も多く情報収集に時間がかかると思いますが、少し早めに出勤してしっかり情報収集を行いましょう。

日勤からの申し送りはしっかりと聞き、疑問に思ったことはその場で解決することが大切です。

夜になってから、日勤から申し送られていないとなっては遅いのです。

3.夜勤帯の緊急時の対応を確認しておこう

夜勤帯はスタッフの数も少なく、主治医も不在であったりと日勤帯に比べて様々な制限があります。

夜勤中にトラブルなどが起きた時に迅速に対応するために院内マニュアルを確認し、対処法を知っておくことが必要です。

特に夜勤帯では患者さんの転倒転落などのトラブルも多く、トラブルが起きた時には最初に誰に連絡を入れるのかなどを理解しておきましょう。

4.患者さんの病態と状態、治療方針を把握しておこう

夜間は当直制の病院や施設が多く、主治医がいないことがあります。

夜勤中のトラブルなどは当直医が対応しますが、患者さんのことを全て把握できている訳ではないので、看護師が当直医へ病状経過や治療方針などを伝える必要があります。

必ず受け持ち患者さんの情報はしっかり把握しておきましょう。

5.夜は急変の危険性があることを理解しておこう

夜勤スタッフからの申し送りを聞いていると、夜勤帯で不穏になって暴れ出した患者さんの話などがあると思いますが、夜勤帯では不穏になる患者さんも多いため注意が必要です。

日中は穏やかに過ごしていた患者さんが夜になった途端不穏を起こし暴れ出したり、術後の患者さんの容態が急変したりなど急変することは珍しくないことです。

夜だから起こることもあるので患者さんが寝ているからと安心せず、何か起こるかもしれないという心構えで夜勤業務に携わることが大切です。

特に不穏になって暴れ出す患者さんや、不穏で徘徊したりベッドから飛び降りたりする患者さんもいるので安全対策も確認しておくことが必要です。

安心して夜勤デビューするために

夜勤業務では1人で対応しなければならないこともたくさんあり、大変なイメージがあると思いますが、夜勤でしか経験できないこともあるので勉強になります。

最初の間は受け持ち患者の多さに戸惑い裁ききれないこともあると思いますが、回数を重ねるごとに対応できるようになり、自分の成長を実感することができますよ。

夜勤デビューが不安に感じている新人看護師も多いと思いますが、夜勤デビューする前に知っておきたいポイントを5つ紹介しましたのでぜひ、参考にしてみてくださいね。

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★TOMO★

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看護学校卒業後は手術室で勤務。その後急性期病棟での看護を経験。現場の看護師不足の問題に直面し、看護師の採用に携わりたいと求人広告業界で営業として勤務。現在はPC1台で仕事をするため、看護師ライターを中心に活動。手術室で働く看護師を応援するため、webサイトで自身の経験を元に情報を発信している。https://openasnurse.com/